成年後見人の申し立て書類の中に「代理行為目録」というのがある。
後見人は常に代理権が与えられるけど、
保佐人、補助人にはその権利はないので、
本人の代わりに手続きができるように、「代理行為目録」にチェックをする。
何ができるかというと、
本人に代わってアパートの契約したり、解除したり、
銀行口座の開設、解約、
老人ホームの入居契約などですね。
あとは携帯電話の契約も代わりに出来ますよ。
申立てして、父と私と家庭裁判所の三者面接の時に、
本人にとって何が必要か、「代理行為目録」をもう一回見直しをした。
あとで追加することも可能だけど、手続きが面倒くさいので、しっかり確認したほうが良い。
必要書類の中に「親族の同意書」が必要だけど、
母は既に亡くなり、妹は消息不明で、事情が事情なので、これは不要。
大まかな書類は揃えたけど、私の場合、
一番時間がかかって、挫折しそうになったのが、
申し立ての動機、つまり父について詳しい状況を書くことだった。
家庭裁判所で申し立てをしてから、面接の日程が決まるのだけど、
戸籍謄本、診断書などは申立日前3ケ月以内の物じゃないといけないルールがある。
私は2月~3月頃に全ての書類を揃えたのに、
父の実情を訴える文章がなかなか出来上がらなかった。
一番先に取った書類から3ケ月以内だから、5月の中旬頃までに完成させないといけない。
じゃないと、また、最初からやり直し。
父について書いた日記みたいなメモ帳を頼りに、作文を書き出したが、
時々登校拒否ならぬ、執筆拒否になったり、
締め切りがせまっているのに、編集者から逃げる(そんなのいないけど)作者の気分になった。
昔は文章を書くのが好きだったのに、こんなにも苦しめられるなんて。
日頃から書いていないせいだと今は思う。
「父のこと」のカテゴリーでそれをもう一回書き直している。
家庭裁判所に「何を書いてるのかが分からない」「意味が分からない」と言われた。
悔しくて、顔が火照ったのを覚えている。
参考になれば幸いです。