成年後見人保佐人になって、一年が終わった。

6月に第一回目の定期報告を先日、家庭裁判所に提出してホッとした。

 

これから毎年6月にこの定期報告を提出するのだけど、

成年後見人保佐人になったいきさつを記録していこうと思う。

私の父はマンションで一人暮らし。

要介護2で、季節によって違うが、週に3から5回介護ヘルパーに来てもらっている。

 

薬を何種類も飲んでいて、

2018年2月9日、定期検診のため、

父を病院に連れて行こうと、私は90分電車に乗ってマンションへ赴いた。 

部屋に到着して、父に確認のため

「国民健康保険証はある?」と聞いたら、紛失に気付いた。

 

どうやら、2月6日~2月8日の間にえいかさんが

父を連れ出して市役所と中央労働銀行に行ったことが判明した。

健康保険証は父の身分証明書として持ち出されたと思われた。

 

えいかさんというのは父の行きつけのスナックのママさん。 

 

父は記憶障害あるので、どんな目的で市役所と銀行に行ったのかは説明できない。

 

事態を重く見た私は夫に連絡した。

夫は職場を早退してマンションに駆けつけてくれて、夫婦で市役所に行った。

私たちの知らないうちに

父の戸籍や住所などの変更手続きがされていないかを確認したら、

幸い何もなかった。

 

中央労働銀行にも行き、別室を通されたが、

本人がいないため、何があったか何も教えてもらえなかった。

市役所の方が

成年後見人制度というのができたので、

お父様を見守るといううえで、効力が一番強いですね。」と教えてくれた。

パンフレットを見て、成年後見人制度を申請することにこの時、決めた。
 

保険証の紛失から分かること。

それは、父は年をとるにつれて

判断能力が衰え、

貴重品の管理や家計のやりくりが適切に行えない

ということだった。