千年メディアシティ E.P. | キャンゼル 椎名未緒オフィシャルブログ 「宇宙考察」 Powered by Ameba

千年メディアシティ E.P.

いい番組だった




あたかも事実のように教えられた情報に


どれ程の信憑性があるかは


自分が判断するしかない


知りえた情報を全て鵜呑みにしてしまうのは


とても恐ろしい事だって





簡単な例を挙げると


ひとつの本があったとして


それを30人に読んでもらう


その30人に本の物語を説明してもらったら


一つとして一字一句同じ物語は出てこないって事


中には読み間違えて


全然違う物語をあたかも真実のように話す人もいるはず


世の中に混沌と蔓延してる情報はこの説明にあてはめる事が出来る


テレビ、雑誌、インターネット、口伝


色々な情報が存在していて


そのどれもが全て真実とは限らない


口伝は信用できないけど、テレビでやったら信用する


けどそのテレビを作ってるのは同じ人間なんだね




オバマ大統領の就任をオバマ大統領から直接聞いた人はおそらくほぼいないとお思うし


オリンピックで北島選手が金メダル獲ったのを北島選手から直接聞いた人もきっといない


同じように小室哲哉容疑者本人からどうして詐欺をしたのか聞いた人もいない


けど皆はオバマ大統領就任、北島選手優勝、小室容疑者逮捕、これらの情報を知っている


ただ皆が知りえたこういった情報は全て色々なフィルターを通過して知りえた情報なんだ


最短ルートでも


事実→記者→自分


っていう人間を通してる情報だって事を受け取る本人が再認識して


その情報にどの程度の信憑性が有るのか本人が判断しなくてはいけない


発信された情報を全て真実だと受け止めてしまうのは恐ろしい事なのです




松本サリン事件で奥さんが被害者にも関わらず


当初犯人視された河野さんの元には


連日自白を促す電話、手紙、FAX等の抗議が来た


というのも


テレビや雑誌、インターネット等のマスコミが「殺人鬼」、「変質者」などと


憶測にすぎない情報を連日書き立てたからである


もちろん「河野さんは犯人ではない」という情報もあったはずだが


人間というのはスキャンダラスな情報を求めようとする


だからこそ「犯人ではないか?」という情報を大々的に書いた


それによって瞬く間に河野さんは犯人とされてしまった


ここで本の話と同じ事が起こった事になる


メディアが「河野さんに犯人の可能性がある」と報道したら


30人のうちの何人かはその文面から


「河野さんが犯人である」と誤認する可能性があり


それがテレビや雑誌などとなれば


その誤認性はより一層増す


そうして事実を誤解した人間は誤った正義感を持ち


その正義感の元、犯人ではない河野さんへの抗議や嫌がらせを行った


その抗議がどれほど河野さんを傷つけたかは計り知れない


すると正義感をもって行っただけなのに


その誤った正義感が元に加害者になってしまった訳だ




これからどんどんインターネットは普及し


色々な情報が溢れかえる


誰かの些細な一言が誰かの誤解を生んだり


些細な一言が誰かを傷つけるかもしれない


あたかも真実のように知りえた情報を


本当に真実か否か


判断する力を養うことは


自分を守り自分の大切な人を守る事にも繋がると


そんな事を思いました




ご飯の食べ方 「よく噛んで食べる」

栄養の摂り方 「偏りなく栄養を摂る」

道の歩き方 「左右を見る」

信号の渡り方 「急に飛び出さない」


親が子供にこういった生きる上で当たり前に必要な事を教えるのと同じように


「よく噛んで食べる」のと同じく、 「よく情報を吟味する」

・情報が本当に真実なのか、憶測なのかをしっかり考える。


「偏りなく栄養を摂る」と同じく、「片方ではなく偏りなく情報を考える」

・「犯人ではないか?」という可能性の反面、「犯人ではない」という可能性も考える。


「左右を見る」と同じく、「見落としている情報はないか」

・意図せず知りえた情報の他に、見落としたり、聞き逃した情報はないか考える。


「急に飛び出さない」と同じく、「即断しない」

・知りえた情報だけで、それがさも真実のように決めつけない。



こういった情報の受け取り方も小さい頃から教えなきゃいけないんだって思った。


それが子供を守る事にも繋がるはずだから。




何が真実なのか、最終的には自分が直接知った情報だけしか信用出来ない。