この度のバスの置き去り事件で亡くなられた園児のご冥福を念じます。

この事件、先般福岡でもあったばかり、どうしてこのような悲惨な事件が起こるのだろうか?

安全管理やマニュアル等々必要ではあるし、点検を怠っていたことは確かである。

しかしその根底にもっと深い闇を感じる。その闇は経営者・理事長が「この職が命を預かる

重大な責任を持つ職であるとの認識だ。」私が園長となり経営者になり、園長会等にはじめ

て出席した時、この人たちは本当に命を預かる重大な職であるとの認識があるのか?経営の

ことばかり考えて、基本である子どもの生命、教育そのことを考えているのか?発言等を聞

いて悲しくなった。子どもが福沢諭吉に見えているのではないかと感じた。

災害マニュアルや園バスのマニュアルなどおそらく書類上はあったと思う。しかし、

基本に命を預かる職と考えていなければ、このようなありえない事件が起こってしまうのである。

経営者である理事長がこの思いを持っていなければ、職員もおのずと大切なことを忘れてしまう。

職員が災害時の場合どう行動するのか?けがや病気の場合どうするのか?この命を守る職責が強

ければこんな悲惨な事件は起こらなかっただろう。本当に悲しい事件である。