30年振りの再会も束の間
翌々日には早速銭湯の内覧となった。
銭湯自体はまだ営業中の際に訪れていた為、懐かしさはあまりなかったが、空っぽの銭湯を拝見するのはとても新鮮だった。およそ2年間眠っている銭湯は、まだまだ綺麗で今夜もお湯がはられてもおかしくない状態であった。
銭湯の経営は右も左も分からない。公衆浴場法だの保健所だの、シンプルに金額を上げることもできない入浴料金統制額というものがあるらしい。どうして下限ではなく上限が決まっているのか…
アパレル業界とは全く異なるお話でスタートから困惑している。
いくら綺麗とはいえ設備含めて一通りの確認作業が必要であり、先生から聞いているボイラーの故障についても確認がいる。
銭湯経営は日々修繕との戦い、またそのいちいちが高額費用となり、すぐに数10万から数100万がトンでいくそうだ。コレから進めていくのに、何度このような辛く厳しい状況に陥るのだろう。私もいよいよハゲてしまう日がくるかもしれない。
ただ、この場所は私にとって思い出の場所。
このお風呂にもう一度お湯がはられる光景をみたい。そして私自身、日々の暮らしに銭湯を加えたい。
思えば
いつも馬鹿にされてきた
いつも無理だと言われてきた
いつも指をさされて笑われてきた
今回もまた同じことだ。
ただただ一歩一歩進むだけだ
その途中で倒れても前のめりなら
悔いはないぜ




