こんにちは、
藤咲徳朗です。
365日の幸せの処方箋!読む心のビタミン
「褒める・認める・感謝するメールセミナー」
メルマガ3278号になります。
――それは、
あるクリスマスの夜のことでした。
ひとりの老人が、
冷たい部屋で仕事をしていました。
彼の名はスクルージ。
お金がすべて。
人を信じず、笑顔を忘れた男です。
その夜、
亡くなった友人の霊が現れました。
「スクルージ、
お前は心の鎖に縛られている。
このままでは、
真の幸せを知らぬまま終わるぞ。」
そして、
3人の精霊がやってきました。
“過去”の精霊は、
若いころの彼を見せました。
純粋で夢を語り、
愛する人と笑っていた日々。
“現在”の精霊は、
部下クラチットの家を見せました。
貧しくても家族で笑い合う姿。
「ありがとう」と言い合う温かい時間。
“未来”の精霊は、
冷たい墓を見せました。
誰にも悲しまれず、
ただ孤独に死んでいった自分の名前が刻まれていました。
その瞬間、
スクルージの目から涙がこぼれました。
「私は間違っていた。
人を愛さず、心を閉ざしていた。」
翌朝、彼は変わりました。
笑顔で人に挨拶をし、
困っている人に手を差しのべ、
「ありがとう」と言葉を贈りました。
街の人々は驚きました。
でも、誰もが喜びました。
愛は奇跡を起こします。
それは大げさなことではなく、
“心が動く瞬間”から始まります。
愛は誰かの心を照らし、
その光はまた別の人を照らしていきます。
藤咲徳朗
★編集後記
チャールズ・ディケンズの名作
『クリスマス・キャロル』は、
貧困と孤独に苦しむ人々が多かった
19世紀のロンドンで生まれました。
この物語が人々に愛されたのは、
単なる“改心の話”ではなく、
“人の心に灯る温かさ”を描いたからです。
スクルージは特別な人ではありません。
私たちの中にも、
小さなスクルージがいます。
誰かを責めたくなる心、
自分を閉ざしたくなる心。
けれど、
その心もまた、
「愛によって癒される」のです。
愛は遠いものではありません。
今、目の前の人に
「ありがとう」と伝えること。
それだけで、
世界が少しだけ優しく変わります。
このクリスマス、
あなたの優しさが誰かの心を温め、
新しい光をともしますように。
