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エビチリ🦐


好きだけど作るのはなんだか難しそう


メンドくさそ過ぎる😸

ってのが普通の感覚ではないでしょうか?


でもでも

ちゃんとした中国料理店のエビチリはお高いのに

バナメイエビはお手頃💕


バナメイエビを高級中華料理店並みの味に作れるなら作る気力も湧いてくる、っつー話ですよ


飽きるほど

エビチリくいたし

ねんいちで


🍀


エビを食べる料理なので

1、エビの臭み取り

2、火を通し過ぎないこと

この2点に最大の注意を払います


エビ(イカ、タコ、魚など)の

主に体表に含まれる成分がトリメチルアミンという

いわゆる魚臭(高濃度でアンモニア臭)となり

ヴォエ~🧟‍♂️となりがちなので対策します


トリメチルアミンはアルカリ性かつ水溶性です


ちなみにウツボの下処理では捌く前のウツボに薄めた酢をぶっかけてしばらくおいてから金タワシでこすりながら流水でヌメリを流しますが、エビでそれをやると原型がなくなってしまう😸ので違う方法を取ります

ウツボ食べてぃなぁ(遠い目)


【エビの下処理】

一番合理的で理に叶った方法を探す内にこの動画を見つけました
動画の通りすれば良いのですが一応補足します

殻をむいたエビをボウルに入れ

アルカリ性のトリメチルアミンを中和する為
塩も酸性なので塩、ついでに汚れ取りに片栗粉と少量の水で揉んでから
ブヨブヨにならないように手早く水で洗い流します


すぐによーく水分を拭き取り

少量の塩(動画では白こしょうも)で揉み込むと粘りがでます


これは動物のたんぱく質を構成するアクチンとミオシンが塩によって溶けだしアクトミオシンになるためです


魚をペーストにしてから塩を混ぜて加熱することで
あのかまぼこの弾力が出るほどなのでアクトミオシンは強力です


ひき肉などもアクトミオシンに変わるまで練ることで肉にかなりの水分をホールドさせる事ができ、ジューシーなハンバーグや餃子も簡単に作れます


このアクトミオシンは絡まった糸のような性質で水でさえも抱え込みます


様子を見ながら酒を加え揉むと酒はエビに吸われたようになくなります


動画では更にコーティング用に片栗粉で揉んでから油でそれぞれがくっつきにくいようにしていました


エビの火の通し方や火力についての説明も素晴らしく勉強になりました


(ひとつも小難しい専門用語を出さずに化学的に正しいやり方をわかりやすく伝えてる。他の自称プロとは違う本物や!)


この人の違う料理も見てみたくなりました🎵



🍀

【スズメ式 エビチリソース】


チリソースの味の構成は

豆板醤+ケチャップ

これが9割
後はニンニク、トリガラスープ
味のアクセントとして刻みネギ
全体をまとめる為の水溶き片栗粉

これが基本で普通に美味しい


基本はすごく簡単で作り置きしておけば

サバチリ、トリチリ、トンチリといつでも

チリソース味を楽しめます


🦌しかし🦌


今回はおせちに入れるエビチリ

せっかくなら

食べた人に(ひと味違う❗️)と思って欲しい


味の構成を逸脱せずに旨さを深めるために

構成要素自体を強化します


【豆板醤】

スーパーでよく見るYOUKIの赤い豆板醤によく麻婆豆腐に使われるピーシェン豆板醤をブレンド


 

 割合は

赤い豆板醤3:ピーシェン1程度

ピーシェンの方は赤味噌のような豆板醤の延長線上のコクがあるので豆板醤の量を入れすぎずに豆板醤が主張するためです


【トリガラスープ】

市販のトリガラスープの素はしょっぱいので納得の旨さまで量が入れられない


旨味を増すために無塩のものを選びたいところ

今回は年末で気が大きくなっている為

贅沢にこんなのを手に入れました

激烈に濃い鶏白湯です

無塩でネギやショウガも加えず

ひたすら鶏を煮詰めただけ、というシロモノ

良い意味で大手のS&Bらしくない商品

 ソースの透明度が欲しい方はこちらがおすすめ


※ワタシは甘酒でどの道ソースが濁るので白湯にしました



【甘味】


【自家製麹甘酒】

ケチャップに砂糖がどうしても含まれるので

甘味の要素はありますがケチャップが多いと

豆板醤の風味がマスクされ砂糖が勝ち

安っぽいケチャップ味になってしまう可能性があるのでそんなに入れられません


※ケチャップは使用頻度が低い為自作する気が湧かないですがトマト、甘味、酢、香辛料、ニンニク、玉ねぎ等で作れるそうです

麹やひしおと合わせて発酵ケチャップという手もありますが来年考えます😸


豆板醤の辛しょっぱいに対抗する「甘」の要素としての麹甘酒を入れました


中国でも同じ発想で元々酒醸(チューニャン)という麹甘酒とよく似た発酵調味料を使っていましたが砂糖が普及してからは砂糖が主流になっていったそうです

 かなりの量ですが日持ちしない為、使わない分はなるべく真空で冷凍保存をオススメします

 

個人的には砂糖でエビチリの甘味を表現するのは

安っぽい味になるのでもったいないと思う(個人の意見です)


甘酒だけだと甘味が足りないので

更に違う方向からの甘味を足します


【刻み玉ねぎの甘味】
普通の大きさの4分の1程度の玉ねぎをできる限り細かく刻んで早い段階から入れて煮溶かします

【その他】
隠し味として
以前作った各々旨粉(おののうまこ)シリーズから
オキアミ粉
ホタテ粉
マイタケ・ヒラタケ粉
を追加します

【こうやって作りました】


不本意ながら多めの油、ニンニク、ショウガおろし(日本酒を少し混ぜるとニンニクは緑に変色しない)、玉ねぎの細かいみじん切りを冷たいフライパンに入れます

終始弱火で2種の豆板醤とケチャップを投入

アミエビ粉とホタテ粉を加えます

エビの殻を炒めるのも同じようですがアミエビは頭を含めた全体食なので火を入れるとコクがでます
かっぱえびせんはアミエビからできています
🦐エビヨリエビアジ

ホタテ粉は次に入れる鶏白湯が強力なので魚介軍の助っ人として参加してみました


8分ほど弱火で火を通したら

今回の裏番、異常濃度の鶏だしを投入

湯葉!?と見まがうテローンとした物体😸
正に異常濃度で素晴らしい💕

マイタケ・ヒラタケパウダーを投入

この為に前日に急遽作った麹甘酒を投入
味と濃度を見ながら少し水で伸ばします
10分ほど弱火で煮てチリソースにします


塩味が足りない場合
➡️塩かトリガラスープの素やオカケンスープを追加

なんだか酔ってポチったスープの素

旨いがしょっぱ過ぎるので量がつかえず

保存性を優先しすぎや

粘度をゆるめて塩分濃度を下げてスパウトパックで販売したらもっと使えるのに

ワタシの中では旨い塩、の認識

キムチの素にも使えます



【エビと合わせる】
※エビは動画の通りに下処理済み
冷たいフライパンに油とエビを入れ
中火で表面にだけ、両面火を入れます

エビはひとつひとつ油から取ると火が通り過ぎるので金属のすくい網でサッと掬ってバットに上げておきます

【エビチリ完成】
刻みネギを投入し
1対1の水溶き片栗粉もよく混ぜてから投入してよくかき混ぜます

エビを投入したら強火で沸かし沸騰したら
しっかり沸騰させると片栗粉のトロミが定着します
酢を少し入れて全体を混ぜ
すぐ中火にしてギリギリエビに火が通ったやろ、ってタイミングで完成とします

【試食】
うん
旨、辛、甘のバランスとエビのプリプリ感が狙い通り
旨味と甘味の深さと広がり、ソースの濃厚なエビ感はアミエビ粉のおかげか

家族も辛いのが苦手なのに「エビチリが美味しい」といくつも食べています

人生3回目くらいのエビチリ作りですが何とかなったようです

残りのエビチリは熱い内に真空パックし急冷して冷凍庫に眠りました

🍀

【ひとりごと】

おせちパーツ、どれくらい揃っただろう?


実はおととい、昨日と急な発熱でクリスマス用の牛すじシチューが作れてませんでした

前の晩、深夜に寒い中で料理をしたせいで風邪でした

インフルやコロナではありませんでしたが2日間の作業中断はなかなか応えました


28日がクリスマス会なのでなんとかするためになんとかします。なんとかなれ~😸チイカワ(鶏皮)


🐤コメント何でもチュンチュン募集中🐤


🍀ではでは、また🍀