去年の秋で、
父ちゃんが、心臓にペースメーカーを入れて10年がたちました。

10年前、父ちゃんは、私の息子を習字塾に送るために家を出て、意識をなくした。
目を覚ました父ちゃんの目に映ったのは、我が家の近所の家の車庫のシャッター。

父ちゃんは、
わぁ😵!
よく車庫に突っ込まなかったな…。
あれ?何でここにいるのかな?と思ったのだそう。

でも、父ちゃんは、とっても真面目な人。

意識が戻って、私の息子を習字塾に送って行ったのでした。

そして、次の日。
日課の母ちゃんとの血圧測定で、

あれれ?
なんだか今日は血圧高いよ?
何だろう?
いつものクリニックに行ってみる?と母ちゃんといつもお世話になっているクリックに。

診察した医師から
これは…直ぐに総合病院へ行かないと行けないですね。救急車🚑を呼びます。と。

父ちゃんと母ちゃんは医師に、
『家に着替えを取りに行って、自分で運転して行くので、どこの病院ですか?』と答えて…

『今、ここに生きているだけで幸せなんですよ!そんな余裕ないですよ!💢』と怒られたそう(^◇^;)

総合病院に着いた母ちゃんから私に、父ちゃんが、心臓の手術をする事になった。2日後にペースメーカーの手術をうけるんだと。と連絡が来た。

当時の私は、
娘が大荒れで娘のことで精一杯の日々。

休みのたびに娘のアパートへ通い、掃除、洗濯、料理、送迎そして、娘が少しでも荒れないように…滝汗滝汗とビクビクしていたそんな時期。

父ちゃんの体も心配だけど、、
娘が荒れるのが怖い不安

父ちゃんの手術日は、私の休みの日。だけど、娘の所に行かないと心配悲しい悲しい

意を決して娘に
『父ちゃんが、心臓の手術をする事になったので、そちらに行けなくなった』と伝えた。

娘は、
『大学なんていつ辞めてもいいんだよ。爺ちゃんの手術日には、病院に居たい。爺ちゃんも婆ちゃんも心配だから。不安で授業なんてうけていられない』と。

穏やかな日がほとんどない日々。
娘が、いつ大学を辞めるのか分からない。と私も思っていた。

そうだよね。
娘も手術日は、爺ちゃんと婆ちゃんの側に居たいよね。

私は、手術日、娘をアパートまで迎えに行って病院へ向かった。

母ちゃんは、不安で手が震え、看護師さんから求めてられたサインもやっとという状態。
 
後日、
父ちゃんと母ちゃんから
『娘ちゃんが来てくれて嬉しかった。心強かった。爺のために退学になるなら本望だよ。って言ってくれたんだよ。あの子は。優しい子だよ』と何度も言われたっけな笑

そんな日から10年。

今回のペースメーカーの電池交換は、母ちゃんと私で病院待機ニコニコ

でも、去年のその日は私の住んでいる地区の初雪の日。

父ちゃんと母ちゃんを乗せ病院へ向かう峠で雪でスリップする車が何台かありガーンガーン
母ちゃんは、不安になり
「手術終わったら直ぐに帰ろうな。」と。

なのに、救急で運ばれる人があり父ちゃんの手術が後回し。

不安な母ちゃんは息子に連絡。
「雪降ってて、帰りが心配だから、手術終わるまで病院に来られないかなぁ?お前と交代して母ちゃんと姉ちゃんは、帰るから」と。

ええ?ポーンポーン
「母ちゃん、父ちゃんが手術終わるまで居ようよ』と私。

母ちゃんは、心が座っているにやり

『いや、父ちゃんは大丈夫。
お前と私の命が心配』


え〜ポーンゲッソリポーン

で、私と母ちゃんは、
父ちゃんと母ちゃんの息子に任せて帰宅。

退院も、私は仕事だったので息子にお任せ。

そして、
父ちゃんと母ちゃんの息子は、父ちゃんが歳をとった事に気がついたそう。

年が明け、
父ちゃんと母ちゃんから、
『息子が春になったら家に帰ってきてくれそう。父ちゃん、年取ったなぁ。俺が帰らなくちゃ。と思ったんだと』と言われた。

嬉しかった。
父ちゃんと母ちゃんは、私がみる!と思っていたけど、母ちゃんが膝の手術をした時に、『息子が毎日仕事帰りに来てくれるデレデレ』と嬉しそうな母ちゃんの顔を見た時に、実子には勝てないな。と思い知っていたから。

父ちゃんと母ちゃんの子供達が帰って来なければ2人の面倒をみよう!と思っていたけれど、もし、帰って来るならば、父ちゃんと母ちゃんは喜ぶ。と知っていたしニコニコ

春になって、
息子が帰って来ると良いね。
父ちゃん、母ちゃんニコニコ