今回は、アメリカ生まれの狩猟犬として作出された犬種であるカロライナ・ドッグです。基本的なデータは以下の通りです。
原産国:アメリカ合衆国
作出目的:警備、狩猟犬
別名:ノース・アメリカン・ディンゴ、オールド・イエラー(現地での渾名で、黄色い老犬という意味)
大きさ:中型犬
体重:14~18㎏
体高:56~57㎝
毛色:イエロー・ジンジャーやレッドなど
運動量:120分
手入れ:週1回のブラッシング、トリミングは不必要
飼い易いさ:初心者向きではない
~Historie~
古来から存在していた犬種で、アメリカ大陸で古から住んでいたインディアンによって飼育されていたイエイヌですが、現在では野生暮らしをしています。
インディアンはアメリカ大陸に渡ってきた白人によって迫害を受けてしまう悲しい歴史があります。この悲しい歴史にインディアンに飼育されていたこのイエイヌも巻き込まれてしまい、飼い主を失ったりしてしまいます。
その結果、生きていく為には野犬となる必要があり、野生で生き長らえ、発展してきた犬種です。
また、かつてはどんな犬種名で呼ばれていたのかはわかりませんでしたが、カロライナ・ドッグではない呼び名だと思われます。
そうして、苦しい状況から生き抜いてきたカロライナ・ドッグですが、再び人間のエゴにより苦しい状況に追い込まれてしまいます。
それは、土地開発です。土地開発によって生息地が失われてしまい、頭数減少してしまいます。
生き残ったのはサウスカロライナ州のサヴァナ川地区だけで、この事から「カロライナ・ドッグ」と呼ばれるようになりました。
絶滅の危機に瀕してしまいましたが、野犬となったカロライナ・ドッグを研究・保護する生物学教授の出現により、絶滅の危機を脱する事に成功します。
最後の生き残りがいる地区が立入禁止となり、残った個体でブリーディングが開始されました。
この教授は研究者なので、当然ながらカロライナ・ドッグも研究材料の1つではありましたが、一部は一般に人々に渡り、コンパニオン・ドッグとして飼育されています。
この立入禁止となった地区でも野生生活を送っているカロライナ・ドッグは今でも存在していますが、厳重な保護下にあり、時々学者や専門家による立入生態調査が行われています。
アメリカ以外では殆ど飼育されていませんが、例外的にアメリカとの国境地帯に住んでいるカナダ人が数頭飼育されているようです。
人のエゴによって苦境に立たされた犬種ですが、懸命に生き延び、現在でも決して恵まれているとはいえませんが、絶滅の危機を脱し、大切に保護されているというのはかつての人間が犯した罪への贖罪のような感じがしますね。
ディンゴ
~Aussehen~
容姿はオーストラリアのイヌ科動物のディンゴに似ているとされます。
体格は筋肉質で引き締まっていて、立ち耳と飾り毛の少ない垂れ尾を持っているとされます。
被毛はショート若しくはスムース・コートで、カラーはイエロー・ジンジャーやレッドなどとされます。
手入れとしては週1回のブラッシングくらいで十分ですね。
~Charakter und Merkmal~
忠実な性格ですが、内向的で警戒心が強いとされます。これは長らく野生で暮らしてきたことが関係していると思われますね。
身体能力が高く、運動量も多いとされ、1日2時間ほど必要です。身体能力が高いので逸走には注意が必要ですね。
また、運動能力の高さを生かすにはドッグスポーツが向いているといえますね。
暑さも寒さも強いとされ、日本でも十分飼育できます。