今回紹介するのは、セグージョ・イタリアーノの1つでもあるセグージョ・イタリアーノ・ア・ペロ・フォルテです。基本的なデータは以下の通りです。
原産国：イタリア
グループ：嗅覚ハウンド
作出目的：狩猟犬
別名：ラフヘアード・イタリアン・ハウンド、フォルテ(愛称)
大きさ：大型犬
体重：18～28㎏
体高：52～58㎝
毛色：ブラック・アンド・タンなど
運動量：120分
手入れ：週1回のブラッシングとトリミングは不必要
飼い易いさ：初心者向きではない
かかり易い疾患：股関節形成不全、皮膚炎
～Historie～
「フォルテ」の愛称でも呼ばれるセグージョ・イタリアーノ・ア・ペロ・フォルテは、イタリア原産のセントハウンドです。
前回紹介した「ラソ」とどちらが先に作出されたかどうかに関してはよくわかっていませんが、どちらの犬種も紀元1世紀頃には既に犬種として存在していたといわれているので、どちらも古代犬種といえます。
フォルテも、ラソ同様にイノシシやシカといった大型哺乳動物を狩る狩猟犬として活躍し、狩猟方法も同じ方法を採っています。
ルネサンス時代を分岐点に人気に陰りが見え始め、最終的には絶滅寸前まで追い込まれるまでになりましたが、20世紀に入ると犬種の良さが見直され、犬種クラブが設立されました。
通常、セグージョ・イタリアーノというと「ラサ」のほうを指すことから、愛好家からは「フォルテ」の影がますます薄く事を危惧し、警鐘を鳴らしています。
～Aussehen～
ラソと比較すると、フォルテはやや角ばった筋肉質の体型をしていて、マズルもラソよりも短いです。
肢が長く、速く走る事ができ、力が強い犬種です。また、長い垂れ耳と飾り毛の少ない垂れ尾をしています。
被毛は硬いラフ・コートで、雨風や茨、獲物の牙などから身を守る事ができるといわれています。また、眉毛と口髭がふさふさして特徴的です。
カラーはラソとは違って、ブラック・アンド・タンなどです。
手入れはトリミングは必要なく、ブラッシングは週1回必要です。また、耳の手入れも定期的に必要です。
～Charakter und Merkmal～
飼い主や家族には忠実で住んで、優しいですが、ラソ同様に独立心が強く、頑固で、生粋の狩猟犬で、スタミナが豊富で1日の運動量は非常に多く、1日2時間ほど必要なので都会向けの犬種ではありません。
1日の運動量は非常に多く必要ですが、股関節形成不全に罹患しやすいので、あまり激しい運動を長時間行う事は避けたほうがいいですね。
また、皮膚炎に罹患しやすいので、ブラッシングをする際には被毛をかき分けて皮膚に病変ができていないかをチェックしておく必要があります。