フランス生まれのポインター犬種 | For All Dogs

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今回紹介するのは、フランス生まれのポインター犬種であるアリエージュ・ポインターです。基本的なデータは以下の通りです。

 

原産国:フランス

グループ:ポインター、セター

作出目的:狩猟犬

別名:ブラク・デュ・ラリエージュ、ブラク・デュ・アリエージュ、

    ブラク・デュ・トゥルーズ

大きさ:大型犬

体重:25~30㎏

体高:56~67㎝

毛色:ホワイト

運動量:120分

手入れ:週1回のブラッシング、トリミングは不必要

飼い易いさ:初心者向きではない

かかり易い疾患:股関節形成不全

 

Historie

 

フランスのアリエージュ県原産のポインター犬種で、ガスコーニュ・ポインターとピレニアン・ポインターと同じポインター犬種と同じ犬種がベースでこの2犬種とは兄弟犬種です。

 

また、フランスのアリエージュ県には似た様な犬種名であるアリエージョワが存在しますが、この犬種とは全く違う犬種です。

 

スパニッシュ・ポインター、ブラッコ・イタリアーノなどの血を引いているといわれ、重量タイプの犬種だった為に軽量化して能力を高める目的で、シャルルX・ポインターの血を加えられ、19世紀に作出されました。

 

さらに20世紀を迎えると、狩猟スタイルが変化したためにサン・ジェルマン・ポインターやフレンチ・ポインターなどの血が加えられ、スタミナを維持しつつ、スピードを上げる事に成功し、現在の容姿となりました。

 

嗅覚で鳥を捜索し、発見するとポインティングを行って主人に鳥の居場所を知らせ、これを元に猟銃で獲物が撃ち落され、落ちてきたものを回収して主人の元に運ぶポインター犬種として荒地で活躍していました。

 

また、ポインティングだけでなく、ハンティングやレトリーブも行う事ができる犬種です。

 

第二次世界大戦の戦禍や狩猟スタイルの変更によって絶滅の危機に瀕してしまいましたが、1990年に犬種クラブが設立されて保護の強化と改良が行われた事で絶滅の危機を脱する事に成功しました。

 

現在でも狩猟犬として飼育されていて、コンパニオン・ドッグやショードッグとして飼育される事は稀です。

基本的にはアリエージュ県で飼育されていますが、アメリカなどの一部の地域では飼育されています。

 

Aussehen

 

引き締まった体格で、胴が長く、胸は深い体形をしています。

マズルは短めで、上唇にはたるみがあります。これは獲物を加えて回収する際に傷つけずにしっかりと咥える為といわれています。

 

耳は垂れ耳、尾は飾り毛のない先細りの垂れ尾ですが、尻尾は50%ほど断尾される事もあります。被毛はスムース・コートで、ホワイトを地として、それにカフェオレやレモンといった淡色の単色の斑が入っています。

 

手入れとしては週1回のブラッシングと定期的な耳の手入れが必要です。

 

~Charakter und Merkmal~

 

忠実で従順な性格をしていますが、生粋の狩猟犬なので頑固で独立心と狩猟本能が旺盛です。しつけや訓練は自分が主人と認めた人からしか受け付けないので、しっかりとしたしつけや訓練ができ、毅然としたリーダーシップが重要となります。

 

ポインター犬種として活躍してきた犬種なので、小動物を追いかけやすいので小動物と一緒に飼育する場合には注意が必要です。

 

スタミナが豊富な犬種で、1日2時間はしっかりと運動させる必要があります。

ただ、股関節形成不全に罹患しやすいのであまり長時間の激しい運動は避けた方がいいですね。

 

大型犬でエネルギッシュな犬種ですが、寒さには弱いので日本で飼育する場合には室内飼育若しくは家の内と外を自由に行き来できるようにする飼育方法が理想的です。