今回紹介するのは、危険犬種についてです。
危険犬種は、人や他の動物に対して危害を加える危険が高い犬種の事で、法律や条例によって飼育が禁止若しくは規制されている犬種です。
○イギリス
イギリスでは1991年に制定された危険犬種法によってブリーディング・販売・交換などを禁じていて、例外は設けていますが飼育する事も禁じています。
例外によって飼育ができても公の場では口輪をする事とリードをつけている事が義務化されています。
犬種としてはアメリカン・ピット・ブル・テリア、土佐闘犬、ドゴ・アルヘンティーノ、フィラ・ブラジレイロ(ブラジリアン・ガード・ドッグ)が規制されています。
●デンマーク
13の犬種が危険犬種として指定され、飼育が禁止されています。更に指定の犬種を連れてデンマーク国内に入る事も禁止されています。
違反者には殺処分も含めて厳しい規制が設けられています。
○オーストリア(ウィーン)
デンマークよりも少ないですが、11犬種を指定し、飼育が禁止されているのではなく、飼い主がしっかりと管理できるかどうかを証明するライセンスを持つ事が義務化されています。
●ポルトガル
7の犬種が指定され、飼育に関してはウィーン同様に可能ですが、ライセンスが必要です。
このライセンスは、18歳以上で心身ともに健康である事、適性検査に合格する事、前科を持っていないものでなければ合格する事はできません。
○フランス
闘犬種のみではなく、FCIに登録されていない犬種の入国は禁止されています。
また。野良犬や他のものに危害を加える危険がある犬に対しては飼い主が8日以内に危険回避の照明を行わないと、処分されてしまいます。
●日本
日本には規制する法律自体がなく、動物の愛護及び管理に関する法律の中で特定動物の飼育を規制していますが、この中に犬は含まれていません。
なので、日本では条例によって規制が行われています。
対象犬種は秋田犬、土佐闘犬、ジャーマン・シェパード・ドッグ、紀州犬、ドーベルマン、グレート・デーン、セント・バーナード、アメリカン・ピット・ブル・テリアがいます。
また、体高60cm体長70cm以上のもの、人に危害を加える恐れがあると知事が判断したものという規制があります。
闘犬種を含めて危険犬種に指定されている犬種は決して危険な犬種ばかりではないですが、1つ飼育方法やしつけの方法を間違うと、間違いなく人などに危害を加えてしまう問題児になりやすいのです。
だからといって飼育を規制するのではなく、いくつかの国が行っているライセンス制を導入したりして、しっかりと飼育できると判断できる人が飼育できる環境は整えてもらいたいですね。