子供達にレッスン中
「ここ苦手だから片手練習とリズム練習やってね。ちなみにリズム練習はこれとこれね。先生書いとくからね。メトロノームも使ってね。速かったら速度はこれくらいに落としてから少しづつ上げるといいよ」
と自分としては超具体的に言っているつもりでしたが
これ全然具体的じゃなかったみたい!
右手は何回弾いたらいいのか
左手は何回弾いたらいいのか
週に何日やればいいのか(毎日です)
メトロノームのゆっくりの速度は何回やればいいのか
リズムは何回やればいいのか
この練習したら他は弾かなくていいのか
(そんなわけない)
ここを弾けるようになったらどうしたらいいのか
間違ったら回数に入れていいのか
どんな紙にメモしたらいいのか
鉛筆の色は何色でもいいのか
シールは貼っていいのか
ばあちゃん家に泊まる時はどうしたらいいのか
子供の頭の中はこうなっていたようで
「できるようになるまで」
の感覚が私とは随分違うようで、とにかく「回数」が判断基準なんだと知りました。
そんなことを学んだ華子先生は、びっくりするくらい事細かく紙に書いて渡してみたのですが、意外とちゃんとやるんですよね。
自分で考えようよ…
と思うのですが、算数の計算間違いや国語の漢字のように明確な自己判断が出来ないため
ピアノの出来ていない=実はよくわかってない
という図式になっていたんですね。
ぼやーっとしてるみたいです。
とりあえず細かくノルマをこなす事が出来る子はそれをやり遂げるのが達成感に繋がるようで、練習がとてもしやすいようです。
で、これだけやったら嫌でも上達はするので
「すごくよくなったね!自分でもそう思わない?」
と聞くと
「よくわからない」
という返事が返って来ることが多いです。
ここなんですよね。
よくなった、という実感がないからゴールがどこかわからないし、喜びに繋がらない。
逆にそれがなくてよく今まで続いてきたね?とすら思います。
ピアノの達成感がノルマをこなす事ではなく、素敵に弾けた!となると嬉しいなぁ。