あの子が旅立って76日たちました
色々な意味で時間が掛かりました
ここまで来るのは、自分の中で本当に大変でした
一歩、一歩
考えて、考えて、迷って、迷って、悩んで、悩んで
大事にしていたものは、普段気付きにくいもの
亡くして、失って、はじめて気付くこと
それが最愛のPちゃんでした
Pちゃんは、私の道しるべでした
灯りを照らしてくれて、いつも寄り添っててくれた
当たり前が無くなったのは
どうしたらよいものか、分からず混乱の嵐でした
いつしか
親よりも大事な存在になっちゃったんですね
それは、生活して生きていくのに
13年間、どれだけ助けられたか
言葉で話したりは出来なかったけど
目で何をしたいのか、何を考えているのか
意思疎通は出来ていたと思います
失いたくないのに、なのに、なのに、私は
Pちゃんを救えなかった
それは、私の迷い、動物病院での医療の現実がありました
獣医師の信頼、医療・治療費の問題
がんに対して、一般の動物病院では獣医師の知識がないため
先生は専門外だと自信がないこと
鼻っから、二次診療の専門の動物病院へ回すことしか考えていない
これは、私がデータを持参し相談に行った際
5件の獣医師の反応から感じたことでした
2次診療を受けるには、CTと全身麻酔をする覚悟がいること
CTは検査費用を含めて6~10万費用が掛かること
手術ともなれば〇〇万円の費用
放射線治療は、考えただけでも高いはず、それが数回も
私は2次診療の高額費用、それを受ける決意が持てませんでした
ひも解いて、親身になってくれる獣医師にも出会えませんでした
結果、がんの進行に待ったはかけれず
4か月で死なせてしまいました
あの子が亡くなった後も
他の2匹についても、すぐに動物病院へ行くことになり
また、新しい病院を探すことになりました
そして、私気付いたんです
足るを知る、それに欠けていたと
身の丈に合った、治療をするべきであったと
レントゲン、血液検査、超音波検査
このセットで、15000円から2万円は掛かる
それが普通の1次診療の動物病院です
そして、経営ですから、大好物セットでもありましょう
この大好物セットを勧めというか
レントゲンと血液検査を行い(1万から1.5万円)
結果を知らせる前に、超音波検査をしないと分からないと言う
で、結局大好物フルセット(1.5万~2万円)を行ったけど
病名はあやふや、血液検査で数値が悪い無難なところから
あたり障りのない薬の処方で様子をみる
それじゃ、命は待ってくれない
あたりをつけられる獣医師が少ない
おそらく、この病気じゃないかな、っていうような
診察力が必要で、求めているのに
それが出来る獣医師が少ないから
皆、渡り族のように、病院めぐりをするんだと思う
命、つきちゃうよ
ひどい獣医師だと
「お近くの病院でもいいですし・・・」とか
「今までかかりつけの病院での通院履歴が必要で・・・」とか
大好物フルセットの1.5万~2万円の費用を支払ってから
それらを言う獣医師
金儲け以外のナニモノデモない
でも
必要最小限の検査で
判断できる獣医師、動物病院も探せばあるんです
私が探す方向がズレていたので、見つけられなかっただけ
そういう病院は
多方面から訪れるし、待ち時間も長い
費用が安いことは、恥ずかしいことではないんですよね
一般家庭で費用の捻出って大変なことですから
そして、獣医師の志が違う
経験から腕がある、検査3点セットのデータ主義なんて関係ない
ということも大きいです
金儲けが念頭にあって治療がついてくる
そういうの、話してると分かりますから
動物が好きなのか?
意外と動物に触れない獣医師がいること
良い治療は
良い獣医師、良い病院、完治する病気とは限らない
完治する病気は高額費用とも限らない
病気の子を治すって
方法は無限なのだと思います
痛みを最小限にして、緩和治療
わが子を最後まで愛情を持ち続けて、最期まで看取る
それも良い治療だと思いました
獣医師と飼い主の二人三脚なくしては
病気の子を救うことなんてできない
治療費も含めて納得しないとそれも大事
私は今の身の丈に合った
そういう病院を見つけるべきでした
動物病院での待合室
診療室から先生の声が漏れてきた
どうやら、白血病の老犬の診療だった
白血球がものすごい万単位の数値で
抗生物質治療も既にしていたらしい
でも、他やれることが少なく、その説明をしていた
私も白血病で3年で命を失った愛猫のことを経験していたので
気持ちがすごく分かった
余命は限られてるな、って
「困ったな、なんとなしなきゃね
明日もきてね
とにかく、頑張りましょう、」って先生は声をかけていました
見捨てないんだね
最後まで懸命に考えてくれるんだ
ありがたいことです。。
上記の日々
私の心の残りというか、己を許すことが出来ず
泣くしかない日々は、このような間違った考えと行動であった為
取り返しのしようがない、やり直すことが出来ない
悔いても、悔いても、元に戻すことはできない
過去を変えることはできない
あの子は戻ってこない
あの子に家のやり方
身の丈に合った、治療をさせてあげたかった
あの子もそれなら納得して、この世を去ることが出来たかもしれない
あんな、最期は可哀そうすぎます
相談できる獣医さんと決めながら
旅立たせたかったです
今、少しづつですが
自分の気持ちが安定してきたのは
足るを知る、身の丈に合う
動物病院に通院できているからだと思います
残された他の2匹も現在治療中で
そこに行きつくまでは、通過した動物病院多数あります
それで見えてきたこと
今があります
もう、老犬、老猫なので
そんなには長い時間一緒にいられるとは思えません
でも、最期は
納得した治療を受けさせ、お別れするつもりです