信教の自由・政教分離原則  いろいろな記述式7問   イーガブや平成20年代教材などで作成 | 記述式九つの型 (第1の型から第9の型まであります。それぞれの型のルールについては、プロフィールをごらんください。)

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なお、投稿の年月日および根拠教材の年代には、ご注意ください。

信教の自由・政教分離原則  いろいろな記述式7問   イーガブや平成20年代教材などで作成

 

2019年秋の3問に、新作4問を追加しました。

 

2021年1月28日の新聞記事によると、

「孔子廟の敷地を那覇市が無償提供しているのは、政教分離に違反するか?」

という住民訴訟の判決が、2021年2月24日に出るそうです。

 

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宗教法人VS解散命令  正誤判別1問  平成20教材で作成

 

 <◯×例題>

判例(平8.1.30)は、

宗教法人法81条が規定する宗教法人の解散命令の制度を、

憲法に違反しないとした。

  

裁判所サイト:https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=55883

類題 : 平20 問41
  

 

 ヒント

宗教団体やその●者の●●的・●●的●●を、直接●●●●●は●●いので、妥当で●●。

解散命令が●●上の●●に及ぼす●●は、●●的で●●上の影響●●●●るから、[  ]

もっぱら●●的●●であって、もっぱら●●●●の●●的●●を●●としているため、●。

 

 解答例  41字
宗教団体やその信者の精神的・宗教的側面を、直接対象としてはいないので、妥当である。

解散命令が宗教上の行為に及ぼす支障は、間接的で事実上の影響にとどまるから、正しい。

もっぱら世俗的目的であって、もっぱら宗教法人の世俗的側面を対象としているため、◯。

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憲法20条2項  クロスワード穴埋め1問  2021年イーガブで作成

 

1~4を解答してください(5は解答不要です)。

 

■■■■■■1■2    <憲法20条2項>

■■■3■4□□□   

■■■□■■□■□   何人も、

5□□□□□□■□   5上の3、祝典、4又は1に

■■■□■■□■□   参加することを2されない。

■■■■■■■■□   

  

類題:平18 問7 肢イ  

 

 ヒント

5は、シュウキョウ(宗教)です。

 

 解答例  39字
1ギョウジ(行事)、2キョウセイ(強制)、3コウイ(行為)、4ギシキ(儀式)。

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憲法20条  条文訂正1問  2021年イーガブで作成

 

<ウソ条文 : 憲法20条> 

1項

信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。

いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治活動を行つてはならない。

2項

何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。

3項

国及びその機関は、布教その他いかなる宗教的活動もしてはならない。

 

類題:平18 問7 肢イ
 

ヒント

政治活動を行つて」を「●●●の●●を●●●て」に、「●●」を「●●●●」に変える。

 

解答例  42字

政治活動を行つて」を「政治上の権力を行使して」に、「布教」を「宗教教育」に変える。

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憲法89条  条文訂正1問  2021年イーガブで作成

            

<ウソ条文 : 憲法89条> 

公金その他の公の財産は、

宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、

及び公の支配に属する公助、共助若しくは博愛の事業に対し、

これを支出し、又はその利用に供してはならない。

 

類題:平11 問26 肢5 ・ 平16 問6 肢エ
 

ヒント

及び公の支配に属する公助、共助」を「●●●●●●●●●●●●●●」に変える。

 

解答例  41字

及び公の支配に属する公助、共助」を「又は公の支配に属しない慈善、教育」に変える。

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信教の自由  設問逆行1問   平成21・25教材で作成  

 

<正解>そのとおり。

<解説>宗教を信仰しない自由、宗教的行為をしない自由および

信仰する宗教を変更する自由も、

憲法20条の「信教の自由」に含まれ、保障されている。

 

 ヒント
信教の自由には、●●●る●●を●●したり●●したりする●●が●●れるか。
日本国憲法20条は、●●や●●につき●●●や●●の●●も●●しているか。
●●を●●る自由や●●●となる自由も、●●の●●に含まれ●●されるのか?

 

 解答例  36字
信教の自由には、信仰する宗教を脱退したり改宗したりする自由が含まれるか。
日本国憲法20条は、宗教や信仰につき不作為や変更の自由も保障しているか。
宗旨を変える自由や無宗教となる自由も、信教の自由に含まれ保障されるのか?
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宗教的△△の自由  説問逆行1問  平成14・20~26教材で作成 

 
  <正解・解説>
それらの自由も、憲法20条の「信教の自由」に含まれ、保障されている。
前者が「宗教的行為の自由」、後者が「宗教的結社の自由」である。

 

参考条文 : 憲法20条・21条1項   
類題 : 平18 問7 肢イ

 

 ヒント 
日本国憲法20条は、●●活動を●●たり●●を●●したりする●●を●●●●いるか。
信教の自由には、●●的●●を●●自由や●●上の●●を●●する自由も●●れるのか。
●●上の●●などに●●する(●●しない)自由や宗教●●に●●(●●ない)自由は?

 

 解答例  40字
日本国憲法20条は、布教活動を行ったり教団を結成したりする自由を保障しているか。
信教の自由には、宗教的行為を行う自由や宗教上の団体を結成する自由も含まれるのか。
宗教上の儀式などに参加する(参加しない)自由や宗教団体に入る(入らない)自由は?
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政教分離原則  正誤判別1問   平成14・20~26教材で作成


 <◯×例題>
日本国憲法は、20条や89条が定める政教分離原則により、
国家と宗教とのかかわり合いを禁止しているが、その内容は、
全面的・絶対的な禁止ではなく、ある程度のかかわり合いは許容されている。

 

 参考判例
昭52.7.13 https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=54189
平9.4.2   https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=54777
平22.1.20 https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=38347
平22.1.20 https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=38346
 類題
平11 問26 肢5 ・ 平12 問4 肢5

平16 問6 ・ 平21 問5
 
 ヒント 
●●は、いわゆる●●●●●●などにより柔軟に●●性を●●しているから、妥当で●●。
●●される「●●的●●」は、●●な●●を●●るかかわり合いに限られるため、[  ]
●●な●●は●●上●●(たとえば、宗教系の学校のみ●●なしでは不●●)なので、●。

 

 解答例  41字
判例は、いわゆる目的効果基準などにより柔軟に合憲性を判断しているから、妥当である。
禁止される「宗教的活動」は、相当な限度を超えるかかわり合いに限られるため、正しい。
完全な分離は事実上困難(たとえば、宗教系の学校のみ助成なしでは不公平)なので、◯。

 

 備考

2021年2月24日に、新判例が登場しそうです。
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