ライブ会場付近でアイドルに出くわしたら?【富士急ハイランド編】 | 40歳からのアイドル入門~ももクロからKGY40Jr.まで~

40歳からのアイドル入門~ももクロからKGY40Jr.まで~

不惑を迎え、突如として、
アイドル・カルチャーに目覚め開眼。
その後は急速にアイドルファンと化して連日連夜、
アイドルのライブ現場を渡り歩くようになった
四十路バツイチによる現代アイドルの考察日記――

 8月30日、今年の夏の総決算、というか大一番がありました。

 いや、いつも大一番なんですが、今回は自分でも驚きです。富士急ハイランドのアイドルイベントに行ってしまったんですから。

 富士急ハイランドはいつぶりだろう。

 20年前に付き合ってた彼女と来た記憶が。あと、15年くらい前にフジサンケイグループの某メディアの企画で、「なんでもチャレンジ」とかやらされて一日中、富士急ハイランドで、ヘンテコなギネス記録に挑戦させられた記憶もある。というか、いま思い出しました。

 あのときのぼくが、15年後にアイドルの追っかけで富士急ハイランドに来ていることを知ったら、きっと経緯とか知らないだろうから、人生を悲観するでしょう。

「おれが40過ぎて、アイドルの追っかけってウソだろ?」

 安心しろよ、15年前の自分。いまを楽しんでるから。


 【BEAT LINE SUMMER 2012】
 
 会場:富士急ハイランド マッドマウス前特設ステージ

 出演:asfi/AeLL./mocomoco/ADIZ/LOSCUS/ALLOVER/リンクス/浜田由梨/FullMooN/咲宮アサミ/閃-Hirameki-/BLACKBILLY/Starmarie/ANNA☆S


 9時過ぎに中央高速に乗って、ひたすらノンストップで河口湖を目指しました。車内では、アイドル・ソングが無限ループです。

 ほんの数ヶ月前まで、アイドルはももクロ以外の存在を知らなかったのが嘘のようです。ハウスとかブレイクビーツとかばっかり聴いていたのが、自分でも信じられません。

 中央道が緑が生い茂った山々に囲まれていきます。外は見るからに炎天下です。

 何度目かの『夢のトビラ』とか『Happy Driver Asfi Ver.』が流れたあたりで河口湖ICに到着しました。

 しかし、平日の午前中からアラフォーの管理職数人が集まって、アイドルイベントのために富士のすそ野へ向かっている姿はとてもじゃないけど、部下とか取引先には見せられません。

 しかも、会話のほとんどがasfiに関することってどう考えても異常。

「ぼくはみんなが思っている以上にasfiのこと好きですから!」

「いや、ぼくなんて一日の半分以上はasfiのこと考えてますよ!」

「いやいや、ぼくはYoutubeの『Happy Driver』を一日最低4回以上クリックしてますよ!」

「いやいやいや……(以下略)」

 すぐにasfi好き自慢がはじまります。もうアホかと。


 開演時間前に到着すると、ステージ近くにANNA☆Sの皆さんがいました。

 こういうとき、ひじょうに困るというか迷うんです。

 たまにあるんですが、ライブ会場の近くで、プライベート時のアイドルに出くわしてしまうケースで、このとき、どのような態度を取るか、ということでいつも悩まされます(とはいっても、この日は富士急ハイランドなので、そこらじゅうでこういうシチュエーションだったようですが)。

 以前、ライブ会場近くのラーメン屋で某アイドルと出くわしてしまい、思わずぼくが焦って顔を隠して店を出ていくという行動に出たくらいに苦手なんです。

 なのでこういうときは彼女たちをそっとしてあげたいし、いろいろと誤解されるのもなんだから最初からコミュニケーションをとらない、というのがアラフォーがたどり着いたリスクヘッジだったのです。

 なので、この富士急ハイランドでも、ANNA☆Sには気付かない振りでそばを通り過ぎようとしたときのことです。

「おはようございま~す♪」

 なんと、ぼくら一行に天使の囁きが降り注いだのです。

 体感温度35%以上という炎天下のなか、全身汗まみれでもはや熱中症寸前のくたびれたオッサンなら幻聴を聞いてもおかしくありません。

 しかし、一行の3人全員聞いている。

 アイドル好きのアラフォーがそこを振り返ると驚きの光景が広がってました。

 天使3人が笑顔で手を振っていたのです。

 え、ぼくらに?

 0.2秒くらいのあいだに、「これはぼくらに対してのもので間違いない」という結論を出して、すぐに笑顔を作って、

「きょうのライブがんばってくださ~い!」

 とエール。

 もうなんかね、これだけできょうのお土産は十分だと。アラフォーのくたびれた卑しいおっさんのことを認識していただいていたんだと。もうそれだけで精神的にかなり満たされてしまいました。

 それと同時に、ANNA☆Sの皆さんに対して「無視して通り過ぎようとしてごめんなさい」と、あっさり、アラフォーなりのリスクヘッジを恥じたのでした。

 その後、ANNA☆Sの初物販でシングルとアルバムを購入。杏奈ちゃんによると、「いつもDESEOにいますよね」とのことでした。
 
 asfi、ANNA☆S、Starmarieのライブが14時に終了。

 その後、隣接の温泉に浸かって宴会場で反省会。

 風呂上りのアルコールでぐでんぐでんのべろんべろん状態で、17時からのALLOVER公演のためステージに。

 しかし、ここで運営が巻いてて時間前に到着したつもりが、すでにALLOVER最後の曲の途中という事態。

 ええ? ですよ。

 もう、ほんとうにええ?という感じ。


 富士のすそ野には夕陽が広がっていました。


 ANNA☆S / ふたハピ (LIVE) 3rdシングル