目の前で身体をくねらせるおばさんを見ながら

うわー…。という、ガッカリ感が半端なかった。


せめてタロットとかじゃないんだー。

姓名判断みたいな統計学とかでもないんだー。


こちらの心も身体もずしりと重くなった。

いまだに目の前でクネクネ動いてるオバハンを見ながら


やっちまったなぁ…


と思っていた。


私、霊視とか信じられないんだよなー。

だって適当になんだって言えるもんなー。

これ、イタコ芸ってやつだよなぁ…



しばらくすると、おばはんは目を開けて

「離婚は半年くらいは掛かります」

と言った。


「え、私は離婚するんですか」というと

その占い師は自信満々で言った。


「はい。」


「いや、でも私はまだ離婚までは考えてないというか…。

どうしようかって感じで。」


「そうなのね。またちょっと視るね」

と言いながら、目を瞑り、また体をくねらせ言った。


「離婚はしません。」


なんやこいつ。

コロコロ変わるなあ…


「え…さっきは離婚するって言ってましたよね」


占い師がいうには

私が「離婚」というワードを頭の中で考えていたから

霊視で離婚というワードが現れてしまった。


だから離婚を考えてないなら、「離婚」なんて考えちゃだめ。

堂々としてなさい。と言った。



もうここで、何も信じてない私は

「あの…占いしてもらいたくて来たんですが。

姓名判断とか四柱推命じゃないんですね?

タロットとかでもないんですね?」

というと


「私は霊視なんです。」と。

※じゃあなぜ、個人情報書かせた?要らんやろ。


うーん。

霊視というものが

いまいち信じきれないんだよなあ。

そもそも自分がイタコを信じきれないというか。


占いって少なからず勉強が必要よね、

風水、タロットとかも。

姓名判断とかも画数を見る勉強とかも要るし。


でもさ、霊視って言われちゃうとさ。

勉強とか何ひとつせずとも適当言ってればいいだけってことじゃん?

ってなっちゃうじゃん。


「いやー(せめて)タロットとか…」

というと

「やりましょうか?」といって

パパパっとタロットカードを切り、机に無造作に広げていった。

ソレを見て、したり顔で一言。


「ここから半年は良いこともあれば悪いこともある」


まあ、そりゃそーだろー。

生きてれば良い事もあれば嫌な事もあるもんなー。


うーーーん。

カードを客に選ばせてもくれないものなのか。

YouTubeのタロット占いのほうがまだマシかも…。


子供は騙せても

おばさん(私)は騙せません!


占いって、もはや中高生をはじめとする

10代の遊びなのかな。


「好きな男の子と付き合いたくてー!キャッキャッ♡」みたいな。

離婚とか、そういう重めの悩みは占い館では対応不可なのだろうか。


私は占い自体は肯定派だけど…

玉石混淆だなともおもってる。


占いは、自分で出来るようになるのが一番いい気がする。


自称占い師にリアルで数名会ったけど

なんか良い印象持てない人ばかりだった。

声ガラガラの、ガラの悪い飲み屋のおばちゃんみたいな人とか。


そんな人にお金を渡すくらいなら

自分で勉強したほうがいいのかもしれない…