「浮気、してるよね?」といったら

「してないよ」平然と答える夫。

「してるじゃん、嘘つかないでよ」

「してるわけないじゃん」

よくもまあ、顔色ひとつ変えずに言えるよ…

このままだとラチがあかないので、携帯をみたことをばらす。


「私、見たんだよ。携帯!〇〇〇〇子!(女のフルネーム)」


女の名前を出すと、明らかに青くなり狼狽する夫。

私はもう頭がおかしくなっていた。

発狂していた。

「浮気してんじゃん、会いたいだの好きだの言って!ただの職場の人とそんな会話しないよ!」

「この女なんなの!?」

「職場の女だよね!?こっちはフルネーム掴んでるから、女の上司にこの件を相談するから!!」


職場バレを何より恐れた夫も発狂し土下座をして

「すみませんでした!!」と。

目から涙は出てないのに、大泣きのマネ。

昔いた嘘泣き号泣の野々村議員みたいだった。

あの人は何をしたかはわすれたけど。

結局、午前休までとって、私が職場に何もしないか確認して出かけていった。

何もしてなかったら、こんなに動揺するかね。


ついさっきまで、余裕ぶっこいて

「離婚してもいいよー」と、のうのうと言っていた夫とは別人のようだった。

この人は、1人だと弱いくせに

援護射撃してくる女がいると強くなる。

そういう人なんだとわかった。


この件は私の心にひどい傷を残した。

それから先もずっと苦しんで疑った。

された側はこんなに痛いのに

女は無傷で何も失わず生きてる

(それを言った時、「向こうも俺と別れて苦しんでる!」と言われた。)


ちなみに謝罪は、あとにも先にもこの時だけ。

翌日になれば「不倫はしてない」

「世間話してただけだし」

「会いたいとか寂しいとか普通に職場で言うよw」

と、不貞をみとめることはなかった。