不倫の話に戻るけど、

そんな生活に私が四苦八苦していたとき、

そんなある日、

「急な出張で泊まりになる」と言われた。

あれ?おかしいなと私の感が働く。

そんな出張のある仕事じゃないよね…


それまでも

急な残業が増えたり、

上機嫌で同じ職場の、ある女の話ばかりしてきたり

その女を褒めて私をけなしてきたり。

なんで君はこうなんだ、と誰かと比べてるような言葉も多くて。

おかしいな、なんでそんな事を私に言うんだろう?とずっと頭の中が「???」だった。


当時はまだ寝室が一緒だったとき

ふと夜に目が覚めると、横の夫が誰かとラインでやりとりをしていた。

どんなメッセージかまでは見えないけれど

ラインをしてるのはわかる。

「なんだろう、友達?でもおっさん同士が夜中にずっとやりとりするかな」

そんな事を思って、その日はまた眠りについたけど

次の日も、その次の日もお互い「お休み」といって寝静まったふりをしてうっすら目を開けると

またずっとラインをしている。

夫も一度寝たふりをして、私が眠ったのを確認すると

携帯を取り出していたんだろう。


出張という名のお泊まりで何かが繋がった気がした。


指輪を外してご機嫌で帰宅してきたときもあった

それで私に堂々とマッサージをやらせてたんだから

いま思っても本当にすごい(嫌な意味で)と思う。


私はその夫が不倫してるかも?

という悩みも増えてどんどん情緒不安定になっていって、喧嘩が増えていった。

その時に夫から

「もう性格の不一致で離婚していいよー♪」と言われたのだ。

その時の顔は一生忘れない。

私を小バカにした、半笑いの顔。

(なんか夫って不倫すると妻を小馬鹿にしてあの顔する。今もそう)


バカにすんなよ


カッとなった私は

その後、風呂に入りにいった夫を確認して

携帯を見た。

震える手でラインをひらく。

心臓が口から飛び出しそうだった。


一番上に出てきた女のフルネーム。

これだ…

中は、もう昼夜問わず秒で返信をしあってるやりとりがあった。

ほんとに働いてるの?ってくらいの莫大なやりとり。

ざっと見た感じ、話の内容から職場の女だ。

内容から見ても、夫が私と比べてさんざん褒めていた女だ、とわかった。


なにか、証拠になるもの…

急いでスクロールするけど、メッセージの量が莫大すぎてなかなか見つからない

早くしないと風呂から出てきてしまう。

怖い、見るのも怖い…

ガクガクと手が震え心臓が口から飛び出そうなほど鳴っていた。


結局、ホテルにいったとか、そういうのは見落として発見できなかったけど

「会いたい」だの「寂しい」だの

「◯日に会えるかな?」だの

そんな会話をしてるのは私のスマホで写真を撮った。


もうさ、全部を相対して考えてもクロだと思った。

ただの同じ職場の男女が、朝、昼という業務中の時間ですらラインしまくり。

仕事しろ。

さらには夜や夜中まで丸1日中メッセージやりとりしまくって

会いたいとか寂しいとか、言いあうか?

普通やらないし、言わないだろう…


私はもう、パニック状態だった。

頭が真っ白で、心臓から血が噴き出そう。


私はその時はまだまだ弱くて

子供つうか幼児のような精神状態で

もっと確実な証拠を掴むなんて考えられなかった。

逆にもうこれ以上何も見せてほしくなかった。

やるなら全く気づかれずにやってほしかった。

真実を知るのが強かった。


何も知らずに風呂から出てきた夫。

今しかないと思って、私はその日に問い詰めることにする。