昔、診療所に診療費を払っていない酪農家がいる。
と、つぶやいて、
えらい怒られたことがあります。
今、思い起こせば、
急進的に技術を販売できる集団にしたかった私を疎ましく思う先輩方のアラ探しに引っかかった感じもします。
なにしろ、
一生懸命やればいい。とか、
農家のためにやればいい。とか、
煩雑な仕事、厄介な酪農家の担当を若い職員に負担させて、お金をもらうというプロとして、管理者として大事な部分を誤魔化してきてきたわけですから。
そこを指摘されると困るわけです。
現在、円安による輸入飼料の高騰と、副産物の子牛価格の暴落、牛乳余剰のトリプルパンチで、酪農経営は逼迫しています。
診療費の滞納も増えてくるのかな?
飼料会社に餌を停止されては酪農業はできません。
それと同じくらい、
獣医医療がない状態で酪農業を続けるのも大変なことです。
だからこそ獣医師は、
必要とされることに心血を注いで、
酪農経営を支えなければなりません。
感謝されるものには払い、
隷属するものには払わない。
厳しいとか潤ってるとかそんなものじゃなくて、
サービス業の本質は払う側の感謝にあります。
すくなくとも、40代となった獣医師たちよ。
隷属ではなく、尊敬され、感謝される獣医師たれ。
甘えるなよ。
オージィみたいに、
甘えてはいけないのだょ。
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でも、ここまでは読んでくれた方には、
心から感謝します。
ありがとうございます。