いつかやるんじゃないかと思ってました。

だから時々夢に見るんです。
チケットを持っていったら違う日のチケットだったり,
公演時間が終わっていたり。

15日連続仕事が分かっていたので,この日を前から楽しみにしていて,いち早くチケットも取ったつもり。
ところが,もっているチケットにひにちが違う。
これに気がついたのがもぎりのお兄さんにチケット差し出す前。

久々,血の気が引きました。同時に,あ,またこんな夢を見てしまったと思いました。
残念。今回は現実でした。

あの日,出版社に行く道すがら電車内から携帯サイトで取ったんです。ところが昼の部のときに切れてしまって,最前列を逃してしまった。次につながったときには3列目。まぁいい席じゃないと思ったことを覚えています。更に,一度日にちを間違えて,キャンセルしたつもりなのも覚えています。

なんと3列目の良席は初日のチケットでした。

口惜しくて,情けなくて,塩辛いものが体に充満しました。
見れば夜の部のチケットは大丈夫,今日の日付です。

一度,浅草寺の参道に戻りかけたのですが,
ここで見ずには帰れないと立見席を買って,根性で立ってみました。

強がりじゃなくて,いろんなものが見えました。
遠くから見た舞台。そこまでオーラの届く人届かない人。
松席にはない自由度。少々歩いても問題ないし,思いっきり掛け声を掛けられます。「中村屋!」

そして,良席で座って見れる幸せ。
ありがたいと思わなきゃいけないこと。

今回の演目の中で,五段目,六段目,勘平おかるの一説でも思ったのです。人は取り返しの付かないことをやってしまうのです。そして,勘違いは一つの理由だけじゃなくて,全く通常起こり得ない奇跡のようなハードラックの連続から生まれるのです。

ついてねぇな。と思っても,少し立ち止まって,損は損,罪は罪として,これからどうしたら悔いが残らないかを考えて行動すべきなんだなって。

だから,今回のチケット代はそのことを身にしみて感じさせてもらったことで人より少し高い値段を払ったと思っています。

ふてくされず,立ち見でも見てよかった。