芝居ってのは生モノで,一度見損ねると二度と見れない。
再演と言えど全くキャストが一緒なんてありえないし,同じだとしても,役者自身年も取れば緩みも出てくる。

日本中でやる芝居全てなんか到底見れるものじゃないし,歌舞伎座だけ,パルコだけ,コクーンだけ,劇団四季だけ,帝劇だけ,日生だけ…といってもなかなか見れるものじゃない。

もし見れなかったとしても,後悔はするまいと思うのだが,二つ,後悔している芝居がある。

ダブリンの鐘つきカビ人間

そして,自称ねずみの三銃士による「鈍獣」

特に鈍獣は後悔しきり。古田新太,池田成志,生瀬勝久の芝居を宮藤勘九郎が書き下ろすなんて,きっと,もうない。そして,小劇場の残り香を持ったあの頃のキャストにはもう会えないかもしれない。

そういった意味でこの「49日後…」絶対に外せない。
ダークで可笑しくてシュール。
生瀬さんはいないけど,八嶋智人と松重豊を向かえて新しいテイスト。八嶋さんってあんなにメジャーになったのに小劇場の臭いの抜けない人。魅力だね。古田さん,成志さんは期待を裏切らない。松重さんもその風貌個性が上手く絡んで,他の個性に埋没することなく魅力たっぷりでした。
ここに,いつの間にかバツイチ役が似合うまでに大人になってしまった小田茜さんが加わって,多分,見なきゃ後悔した一本になっていたなと思うのでありました。