言わずと知れた中村屋の三連獅子。勘三郎の親獅子,勘太郎,七之助の子獅子。今年の新春1/2,勘三郎さんは歌舞伎座で春興鏡獅子を踊ったのですが,この舞台が圧巻でありました。獅子の精になって後ジテに入ったあたり,その趣,手足の長さ,表情に国立劇場にある櫛中田中作の六代目菊五郎の鏡獅子の彫刻を思い出しました。「今,6代目に近い姿なのは勘三郎さんなのかもしれない。」と漠然と思ったのです。帰りの電車でふと気が付きました。そういえば勘三郎さんは6代目菊五郎の孫に当たるんだと。恐るべしDNA。そしてこの連獅子,膝の怪我を克服して勘太郎君が更に踊り手として成熟したのを感心しながら,エンディングの髪振りに心奪われたのであります。あの髪の描く螺旋こそ彼らのDNAの螺旋構造なのであります。