カリスマじゃねぇと言い続けて半世紀
前記事では予想を超える一生懸命なコメントありがとうございます。
読むのも時間掛かったし、コメ書きにも相当時間かかったと思います。
色んな意見読ませていただきました。
口コミサイト運営会社で働くハルカさんの、 「実は星はお金で買えるんです。」 ズシッと重いコメントです。
同じ飲食業のビーナスさんの、 「レトルトじゃない!?」 書き込み、本当に職人のモチベーションもプライドもズタズタにしてくれる一言です。
ただ、私もレンズ買うときとか使うし、口コミサイトそのものを否定するつもりはありません。
問題なのは、そもそもこのグルメ口コミの出発が、店の格付けから出発したこと。
その星を金で裏取引をするようになったこと、お客さんが覆面審査員のように評価目的で来店するようになり、
店のインタビューも、一定の審査基準もないままに、欠点探しになってしまったり、店の断りなしに写真を撮っていったり、私のブログからも写真持っていかれたり、結構荒れてることに問題アリと思います。
店が混んでいてオペレーションが回らない時と、空いてる時でも印象違うし、これを評価するって凄く難しいし、評価される店にとっては、生活が人生が掛かってる死活問題なので店側目線としては怯えます。
でも、とうとう名誉毀損訴訟も起こったし、私も必死にサイト運営者を探し当ててクレームつけたことありますが、ようやく線が引かれようと動き出してます。
グルメサイトは店のケチをつけるものではなく、どんな料理で、どういうシチュエーション、どういうお客さん向けの店だよって情報共有の場として発展していけばいいなぁと願うばかりです。
さてさて、そんな情報社会の中で一昔前に流行語になった 「カリスマ」や「鉄人」
hairprioriさんと同じく、私も鮨屋って今は暖簾ではなく職人の名前で客が取れると思っているし、この媒体は非常に使いやすいと父に何度もこれで売ろう!と言ってます。
でも、父は 「職人は先生でもカリスマでもねぇ、オレはただの板前だそんな風に呼ばれたくないんだ。」
って言って、何度取材依頼が来ても全部お断り。
私の父は鮨職人一筋50年、和食もフレンチもいろんなことが出来る方がいいみたいなことを言われた時代も、
一切耳を傾けず鮨職人一筋で貫いています。
実は父はただの板前50年ではなく、築地江戸銀が日本を代表する鮨店に急成長を遂げた昭和40年代、本店、別館、新館、懐石館と800人以上収容できる店に拡大したとき、創設者近藤銀造社長から、20代前半で兄弟子を抜いて本店店長に抜擢、100人以上いる職人も仲居さんもみんな年上でまとめられるか?という環境でもまれた職人さん。
でも、数々の著名人をもてなし、90年の歴史で20人にも満たない暖簾わけを許された職人の一番弟子。
料理の鉄人だのカリスマだのがブームになる何十年も前からつい最近まで、色んな出演取材依頼が来ていたけど、全部断ってきました。
マスコミも世代交代した今じゃ、そんな業界の有名人だった父を知るマスコミの人なんていません(笑)
もし、TVでも何でも受けてれば、今頃もうちょっとラクに仕事できたと思うんですけどねぇ・・・
この経験したことない不況に最近疲れてきた父もポロッと同じように、口にするようになりました。
でも、昨日、今勢いのある鮨職人が何人か集まって討論会みたいなのをやってる番組を見て、
何となく父が先生とかカリスマとか職人タレントみたいな肩書きを拒んできたのがわかりました。
今の父からすればたかが職人歴2~30年の板前が、いかにもって感じで語ってるのが恥ずかしく写るみたい。
50年の職人歴を積んだ今でも、まだ頂点を極めてない、まだ先があると思ってるだけにその通過点で上に立ったような語り口で物を言ってるのが見ていられないようです。
もちろん50年のプライドは人並みはずれた誇り高いものを持ってるし、すげぇガンコですが、なんか父親を商品として商売したいという私の勢いもちょっと失速です(苦笑)
また、1から作戦練り直しだ!
(この写真は今作成中のホームページに使う写真集めで獲った1枚。
普通は長年仕事してる職人の手ってハードなモノクロで表現すると重みが出ますが、私は下のハイキーなカラーでいこうと思ってます。)
〈使用機材: EOSKissX3 + EF85F1.8USM〉
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