外食産業のここが嫌い(情報編)
育児フォトブログという性質上か、土日は比較的アクセスが少ないので、2週続けて外食産業について自分が思うことを綴ります。
今日は情報社会と外食産業について。
外食文化って戦後まもなくは食事は腹で食う時代、高度経済成長期昭和いっぱいまでは舌と腹で食べる時代でした。
それが平成に入ると情報社会の時代が訪れ、人々は雑誌やTVにより目で食べる時代へ、現在更にその情報はネットの普及により頭で食べる時代に変わっていったといわれます。
その頭で食べる今の時代を代表する情報ツールの一つが、口コミサイト。
こいつは飲食店にとってはかなり目障りな存在の登場となりました。
ちょっと前はそれで口コミランキングなるものが流行り、1位以外は何らかの欠点を書かれる。
それぞれの食文化やしきたり、食材のなんたるやも何も無いままに、まるでミシュランの審査員になってみんなが店に点数をつける時代になりました。
職人の店ならどの店も、一生懸命に商売をしていると思います。その立地や客層、周辺単価を見ながらも、
自分の提供したい料理を売るために、莫大な投資で完璧なソフトハードを揃え高単価で売る店もあれば、
同じ食材でも少し高級店にはなりたくないと、マンパワーや内装を極力削って高級店なら2万円なのに7000円で
出そうと必死になる店もあれば、3000円の食材を店の作りや従業員教育に徹底して2万円の店に劣らない接客を
して7000円で売ろうと頑張る店等、そのロケーション客層に合わせて必死に努力をしてる店が殆どだと思います。そうした内情も分からないままに7000円の店は2万円の店よりもオペレーションがダメだの、料理が手抜きだの好き放題知らないところで書かれる時代になりました。
うちもランチで味噌汁が三陸産の特級のわかめを使ってるにも関わらず、インスタントとか書かれてるのを見たことがあります。
それが店側の許可確認もないままに、ユーザー主導の思い込みでどんどん情報が流されるのが普通になってしまいました。
そして、今度はお店側が管理したり、情報ツールとして紹介していくためにグルメサイトがお店側に売り込みを始めるようになりました。
私の店にもぐるめぴあ、Yahooグルメ、東京レストランガイド、ぐるなび等など沢山のグルメサイトの営業さんが来ます。で、ビックリしたことがありました。
「うちのサイトにご加入いただければ、売上げを伸ばすために、うちの営業スタッフと貴店の従業員さんにも協力してもらって会員になって魅力ある情報を書き込み、星を増やせば、その情報を見てお客さんが興味を持って来店に繋がります」
って言われたことがありました。あの口コミ全部がとは言いませんが、今ではそんな作り上げた情報も流れてるんですね。私はそれを聞いてカチッときて営業マンにはキッパリ断りかえってもらったことがありました。
でも、どんな手を使っても客を呼んで売上げを伸ばさなくちゃ、店が潰れたら負けなんですよね。
実は私の知ってる店に、その身内で情報を掲載し、更に有名店なんだってと噂を流して、月商200万程度だった店が700万まで売上げを伸ばしてる店があります。
更にそうした情報イメージを持ったお客さんが、素晴らしいと書き込むようになり、どんどん人気があがっています。どんな方法で商売は火がつくかわからないけど、こんなことをしないと商売が出来ない時代だとしたら本当にやってられません。
評判なんかの情報で踊らされながら食べて、素材の本質を見抜く力が今の消費者にはないから、相場破りのとんでもない安売りにも全く疑わないし、偽装問題も起こってしまう。
不景気だから仕方ないのだろうけど、低予算で高付加価値を求めるニーズに応えるために、間違った判断をしてしまった企業は、偽装や偽情報などに走ってしまってるのが今の現状です。
そんな時代に、どうやって昔からの基本を守って商売をやってる店が、販促資金も底ついた体力でお客さんに訴えていけるのか?職人が納得して仕入れた食材で料理を提供する商売が出来るのか?光が見えて来ないってのが正直なところです。
〈使用機材: EOSKissX3 + EF85F1.8USM〉
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