『罪と罰』


幻聴は神様が

罪を御許しになるまで消えないと

霊能者の弟が言った。

精神科の向精神薬を飲んで、

少し入院すると、

直ぐに幻聴が消える人達がいる。

彼らのカルマは軽い。

幻聴が直ぐに消えても、

そのほとんどが就職をしない。

何が壊れたのか、

彼らは精神障害者としての道に

生きている。

私のカルマは重い。

三十二年間、

丸一日幻聴が消えた日はない。

私は発病してから

何度も就職した。

無理が祟り、

何度も自分が潰れたけれど、

私は五十過ぎのこれからが

本当の人生として

我武者羅に働く時期だと

小説家や漫画家になる

努力をしている。