LOU REEDの1973年リリースの『BERLIN。某頭のライブの音の出だしからして、彼のアルバム作りへのズバ抜けた感性の鋭さを感じる。アコースティック・ピアノで聴かせるセクシーでドラマティカルな演出が生きた詩人の歌声を生々しく伝える。その高い録音技術の実験性とパフォーマンスの才能により、歌い手の存在が本当に真近に迫って来るような臨場感を作り出す。この人の歌声の独特なひ弱さには、何とも言えない魅力が有る。世界最優秀の詩人がロックの世界に堂々と陣取ろうとする態度が堪らなく良い。