『幻聴対策 基礎編3』


幻聴が聴こえ、

不安が生じると、

落ち着いて対処しようと、

高揚感ある

ウキウキした気持ちを

動悸のように恐れ、

生き地獄の平たい心の底に落ちて、

異常な不安や恐怖を感じる。

元型や元型の幻聴への

強烈な拒絶感は

自然と幻聴から心を守る。

人間は元型や

元型の幻聴に対する

心のアレルギーに任せ、

実際には何もしなくても良いのだ。

変に幻聴と

仲良く過ごそうと思うから

生き地獄から抜け切る事が

出来ないのだ。

高揚感のある

ウキウキした気持ちに

舞い上がっている間に、

幻聴を意識しないで

日常を過ごせるように、

気持ちを切り替える必要がある。

生き地獄と安らぎを

行ったり来たりしていたら、

心休まる時がない。

元型や元型の幻聴への

警戒心のオーラを放つ事と

安心感を維持する事との

二つの心理を、

余り理屈っぽく考え過ぎると、

自然に心に任せる事が

難しくなる。

難しくなるとは

軽度の精神錯乱が生じるのだ。

私は軽度の精神錯乱も

軽視しない。

患者が精神錯乱で気が動転すると、

精神科医や看護師は、

はい、

大きくゆっくりと深呼吸して!

と言い、

患者の気持ちを落ち着かせる。

それを実行したら、

不思議と気持ちが少し落ち着く。

他者と会話して、

意識を外界に向ける事で

幻聴が消えるような事は

幻聴ある統合失調症者なら、

誰にでも経験があるだろう。

落ち着いた精神状態を

維持するには

体の次元や外界の他者に

意識を合わせるような事が

必要なのだ。

体と言っても、

内臓ではない。

筋肉や骨のような

安定感ある身体部位だ。

幻聴により

精神的に

追い詰められている時に限って、

他者が頻りに話しかけてくるのは

外界に回った守護霊が

よく取る手段だ。

他者と向き合うと、

胸の中や思念が大きく晴れ渡り、

追い詰められた心が

広がるような事を経験する。

経験にない方は

何でもない時に

試してみると良い。

他者と会話しても

精神錯乱が治らないのは、

追い詰められた意識や

消えた幻聴に

心が囚われているからだ。

それがあると、

話しかける他者に対して

妙に苛立つ。

我々がどうにかして

治したいと思っている

八つ当たりである。

言い方が喧嘩腰だったり、

落ち着いて凄味を効かせて

意見すると、

物凄く健常者には

怖がられる。

他人には何の関係もない

自分の精神錯乱だけに原因した

心理なのだ。

幻聴ある統合失調症者は

自分の心理の働きにすら

怯えている。

頭の中で自由に歌ったり、

はっきりと言語化した

頭の整理を実践すると、

幻聴が生じる以前の

心の自由が蘇る。

統合失調症者は

そう言う試みにも

勇気を出して

取り組むべきである。

私などは三十二年ぶりに

頭や心の自由を

取り返したばかりなのだ。