朝、玄関を開けて
新聞を取りに行くと
風は
冬の乾いた冷たさがなくなり
すっかり春の匂いになっていました
日常生活全般に介護がいる
意思疎通も十分取ることができない
私は
そんな方のリハビリをしています
例えば
目は見えるのに
まぶたが上げられないだけで
見えていない
と思われる
んん?
それは違う
見る機能と
まぶたを持ち上げるのは
べつもの
ずっと近くにいると
目を閉じていても
起きているか
寝ているか
なんとなくわかるようになる
目が見えるのなら
刺激の入る環境を作る
外界の情報が入る環境
障害が重度だから“できない”
のではなくて
どうすれば、なにが、“できる”
を見つける
メラビアンの法則によると
コミュニケーションでの
視覚情報は55%
言葉の意味や内容
耳から聞こえる音よりも
最も多くの情報を
目から取り入れている
だから目を使う環境を作る
そこから
外界の情報を取り入れ
今までの記憶にアクセスする
コミュニケーションのはじまりや
本人が目覚めるきっかけに
そんなリハビリをしています