平素は廃車WonderAroundをご覧いただき、ありがとうございます。
弊ブログはメインである廃墟WonderAroundの姉妹サイトです。2000年代後半より行っている廃墟探索の付帯探索として所謂草ヒロを記録撮影したものを公開しているもので、今の確立された草ヒロ趣味の概念とは大きく異なる可能性がございます事前置きしておきます。
念のためトラブル防止の為ブログテーマ一覧の 「廃車WonderAroundについて」
の記事をご覧いただきご納得いただいた上でのご閲覧を推奨いたします。
2020-04-01 廃墟・廃車WonderAround管理人
川崎市交通局 100系
川崎市交通局 100系
撮影地:神奈川県
撮影日:2024/12
車両詳細:日野ヂーゼルTR20/東芝/富士重工/無軌条電車
神奈川県内に静態保存されていた川崎市交通局のトロリーバスです。かつては公園として整備されていた場所に屋根を付けられ保存され、内部も使用されていましたがそのうち使用されなくなり、この場所より撤去するということで撮影時は屋根が取り外され全体があらわとなっておりました。
トロリーバスは法規上では無軌条電車と呼ばれ、鉄道車両という扱いで運行事業者も鉄道のように形式を付けています。
川崎市交通局は1951年に開業。その際に100形が3両製造されました。ただ、この残存する104号は1950年製で元々は名古屋市で試験運行されていた日野ヂーゼル工業の試作車だった車両で、生い立ちも変わった車両でした。
ただ、当時は富士自動車製のボディを日野ヂーゼルTR20シャーシに載せたもので外観が異なります。電装品は東芝製で、川崎市交通局へやって来た際に金華製作所にて改造が施されました。
現在残存するボディは富士重工により1963年に車体更新され載せ替えが行われた姿で、このR13型ボディも今となってはここまで程度の良い車両はなかなか無いでしょう。
現在は川崎市の二子塚公園だった場所にあり、町内会により感謝のプレートが掲示されています。昔から知る町内の方から貴重なお話しもうかがうことができ、愛されていることが伝わってきました。
フロントは灯火類が外されており、フロントガラスはべニヤ板で覆われておりました。
鏡面がありませんが、破損した際にガラスが飛散するのを防ぐためにあえて外されたのではないでしょうか。雨ざらしだと真っ先に朽ち果ててしまいそうなミラーステーも残存しているのは保存状態の良さがお分かりいただけると思います。
錆も少なく、サイドのガラス類が全て残っています。本当にここまで綺麗に維持されていた方々は凄いと思います。
ドアの下部分も水が溜まりやすいので湿気で朽ち果てがちなのですが、56年間この地にあるのが嘘のようです。
前ドアには「乗車口」の文字と「停車後開き 閉めてから発車」の文字。
タイヤはかつて存在したオーツタイヤ製のチューブタイヤを装着。ハブカバーは三菱のものが付いています。
美しいバス窓の並び。
リベット打ちのボディ。
撮影時は柵に車両が囲まれてしまっていましたが、一目見ようと撮影に来られている方の姿が沢山見られました。
かつては屋根があり、見る事が出来なかったルーフ上の様子が見えるようになったのは大きいですね。
中扉は折戸となっており上部は方向幕があります。車体に中継車のようにステップがあり、屋根に上ることができるようになっていますね。
後部から降車することも可能でこちらは「乗降車口」、そして前と同じ「停車後開き 閉めてから発車」の文字が書かれていました。
104の文字の上に当時の写真があります。
1967年まで市民の足を支えた貴重な生き証人の姿がここにあります。
後部はヨコハマタイヤを装着。
この地で半世紀近くも見守ってきた車両。実は25年になって暖かくなったら撮影しに行こうと思っていた車両で、思わぬ急な動きで慌てて撮影しに来たのでした。
屋根が無くなり、すっきりと全体が見えるようになりました。
上部のポールは無くなってはいるものの通常のバスには見られない機器類が見えますね。
後方の下部のパネルは一部が切り取られていました。
後方へ回り込みます。
昔ながらの矢印ウィンカーがいい味を出していますねぇ。
トロリーバスということでエンジンが無く、通常の富士重R13よりもすっきりとした印象で、柿の種テールでもないので全然違った車両の様に見えてしまいます。後面の連続窓がこのボディの特徴ですね。
この中に機器類はまだ残存しているのでしょうか。
運転席側後方の灯火類。
公園が開放されていた頃はこちら側も近くで見る事が出来たそうです。
貴重な生き証人として、今後はどうなるのか。正式な続報が待たれます。
丸みを帯びたボディが美しいですね。
ヒサシ付きのフロント上部。
傾斜したフロントガラスが当時の富士重工らしいボディですね。
それでは帰ります。初めの写真は一番最初の写真だったので人が写っていないシーンを狙ったものですが、実際にはこのように姿を見ようと沢山の人がお越しになられており意外と賑わっておりました。
博物館でもなく、保存車といえどこのような廃バスにこのように多くの人が訪れている車体を他に自分は知りません。いかにこの車両が貴重か、一目見たいと思う方が全国にも多くおられることか。引退をしてもなお多くの人に存在感を与えているのは本当に凄いと思います。
最後に、正式にはこの車両は無軌条電車ということでバスではないのですが、バスのコーチビルダーによって架装が行われ、さらにトロリー「バス」ということで廃バスとしてテーマを付けて紹介させていただくことをご容赦いただければと思います。
↓いつもクリックありがとうございます。廃墟ブログランキングに参加中。皆様のクリックで当サイトの順位が決定いたします。↓


































