担任のベテラン保育士が、園児たちへの虐待の疑いで保育所を辞めた。
発覚から退職まで20日あまり。
なんだか解せなくて今日にいたる。
「先生が怖くて登園できない子がいる。担任から外す嘆願書に署名をしてほしい」
と同じクラスの保護者からLINEがきた。
詳しい話を聞くと、ほかにも数名被害を訴えている親子がいるよう。
でも、どれも子ども本人の証言で証拠はない。
先生自身も否定しているそう。
娘にも聞いてみた。
詳しく名前を挙げて、叩かれてたのを見た、と言った。
でも、私は娘であろうと、子どもの言うことをまるごと信じない。
というか、誰の言うことも、することも、100%はありえないと思っている。
だから署名はしないと伝えた。
どの話もグレーばかりで、真実は登園していない子どもがいるということだけだったから。
騒動が起きてから、先生はずっとお休みで
その間、本人やまわりへの聞き取りがされていたらしい。
そして後日、先生から保護者に向けての説明会が開かれた。
園長や保育園管轄の担当者から騒動の経緯を説明され
直接先生と保護者の話し合いに。
先生は、自分が感情的になって口調がきつくなってしまうことがあることを認め
それでも叩いたりはしていない、信じてほしいと言い切った。
でも、被害を受けたとされる子の親は
じゃあなんでうちの子は登園できないの、納得できないと切り返す。
加勢するように、ほかの被害を受けたとされる子の親が
前の園でも怖いことで有名だったそうですね、と加える。
怖がられてるのは理解している、でも、先生は頑なに虐待を認めない。
だから、どこまで行っても平行線。
だって、もう確かめようがないから。
結局、先生は辞表を出して、受理された。
今は副園長が担任として入って、「子どもの心のケア」をしている。
そして、先生が怖くて登園できなかった子は転園していった。
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この話、いったい誰が幸せになったんだろうと思うんですよ。
感情に任せて声を荒げたことや
子どもを乱暴に扱うような行き過ぎた指導はあったかもしれない。
それは、私たち母親でも経験があるはず。
私たちには、そういう後悔のあとにも子育ての日々が続いていて
やり直すチャンスがある。
じゃあ、働く私たちの代わりに
母親役を担ってくれている先生には、チャンスはないの?
仕事だから、有資格者だから、ベテランだから、次はない?
先生だって母親だって人間だから
間違えることも踏み外すこともあると思うんです。
そういうとき、他人を「許す」ことが、どれだけ大事なことかと。
「オールオッケー」にしなくても、チャンスがあるだけでも
救われることってあると思う。
園からは一度、副担任を付けて様子を見させてほしいと提案があったものの
被害を受けたとされる子の親は、それを受け入れなかった。
先生がいるだけで怖がるから、と。
自分の子どもが同じようになったら、私もそう思うんだろうか。
子どもの目の前からイヤなことを排除してあげて過ごしやすい部屋を用意する。
無菌室で育った子どもはどれほど強く、その世界は、どれだけ広いだろう。
娘は先生のことが「怒ったら怖いけど好き」と言いました。
次先生と遊べるのはいつなのか、心待ちにしていました。
少しでもその気持ちが伝わればと、お手紙を書いて送ってもらいました。
私も、説明会が終わってすぐ、泣いてる先生が心配で声をかけました。
心のケアは、先生にも必要だと思いました。
本当のことは、どうやってもわからないから
誰がいいとか悪いとかいう話ではなく
許した人は巡り巡ってだれかにも許してもらえるし
許された人は、その気持ちに報いたくてだれかを許すようになる。
そういう循環で社会が成り立てばいいな、と思った話です。