気の毒な【本当じゃない私】 その1 | パーソナルトレーナー田中真央 パーソナルトレーナーのための人間力育成ブログ

気の毒な【本当じゃない私】 その1

先月、ディズニーシーへ行った時に初めて見たショーがありました影ミッキー

ディズニーのショーは雰囲気も演出も好きで、何となく力が湧いてくる。

目を何度も潤ませることだってあるくらいですキラキラミッキー ブルー

 

ただ、前回見たショーはどうしても、別のことを考えてしまいました。

何度も繰り返される本当の自分というキーワードです。

 

これだけで、ファンの方には何のショーなのかわかってしまいそうです汗々

そのショーの世界観もストーリーも嫌いじゃないのですが、どうしてもその

【本当の自分】というキーワードは僕にとって色々考えてしまうキーワードのようです。

 

メンタルの技術を学んできたからこそ、気になることだとは思いますが。

 

さて、この【本当の自分】と呼ばれる存在ですが、そもそも僕自身

そんな存在はいないと思っています。

 

どんな存在であれ、自分は自分でしかない。

 

こんなときも・・・

 

こんなときも・・・

 

 

風邪を引きそうなこんなときも・・・

 

 

後悔しようが、苦しかろうが、悲しかろうが、全ては自分の側面でしかない。

僕はそう思っています。

 

一方で【本当の自分】ということを言っている人は、本当じゃない自分

認識しているはずです。

 

例えばいつも他者から【あまり主張をしなくておとなしい子】というレッテルを

貼られていて、その評価を外側から耳にするたびに

「本当の自分は、しっかり意見を持っているし言いたいことだってある!」

という他者の評価と自分の内面での反応にギャップがある時に

【本当の自分】と【本当じゃない自分】という存在を認識していると思われます。

 

 

そして、本当じゃない自分を認識する条件として・・・

・【本当じゃない】とされる言動と【本当】とされる言動を自覚していること。

・本当の自分とのギャップを自覚すること。

(ギャップとは現時点で自分自身が【本当】とされる言動ができていないこと)

・・・があげられるかと思います。

(他にもありそうですが、大事な要素としてこの2点はありそうです)

 

そして、この両方の存在が認識されると葛藤が起きます。

注意が必要なのは、【本当じゃない自分】VS【本当の自分】ではありません

 

葛藤している間は苦しさが生まれます。

本当じゃない自分の言動に、もどかしさとわだかまりを感じながらも

できないことを責める自分が出てきます。

 

例えばこんな感じ・・・

「なんで、できないんだ!いい加減にしろ!いつまでうじうじしてるんだ!!」

「でも、それをやるのはやっぱり怖いよ。失敗したらどうするの?やだよそんなの」

「そんなんだから、いつまでも本当の自分になれないんじゃないか、バカヤロウ!」

「えぇ、でも失敗したら余計に傷つくじゃないか。傷つくのはやだよ」

 

こんなやり取りが延々と繰り返されていて、本当じゃない自分が

責める自分に責められている間は苦しいはずです。

 

ディズニーファンの方なら、なんとなくこんなやりとりの映画として

インサイドヘッドという映画が思い浮かぶかもしれませんね。

 

本当じゃない自分は、怖かったりビビったり。。。

でも、これって本当に【本当じゃない】言動なのでしょうか?

 

考えれば考えるほど、僕には【本当じゃない自分】が気の毒に思えてきます。

 

何が気の毒なのか・・・はまた次回。