鬼ベアリング試乗会。 | だが、冒険はつづく!

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2014/05 BMC SLR02 Di2→2020/03 BMC SLR02 DISC Di2に乗り換えました。
オートバイレース歴12年を経てロードバイクにハマっている、とても残念な人のブログ。 
ホームコースは定光寺・グランフォンド/エンデューロレース等に時々参加しています。

3日前、お店よりリアキャリパーの件で連絡がありました。

駐車場にMAVICバンが止まっていました、新型ホイールの講習かな。
左レバーを握った状態で固定、一晩様子を見ていたそうです。
案の定ピストンからオイルが滲み出たらしく、速攻でシマノ送り。
代わりのキャリパーがあったのか不明ですが、あっという間に新品(゚o゚)

軽く試乗してみて問題ない事も確認済みだそう、とりあえず引き取りました。
異常のあったキャリパーを見たかったのですが、交換ですからね(^_^;)

そして昨日、夜勤前で小雨の降る天気でしたが試乗会に行きました。

ブレーキトラブルでムリだと思っていました、10時から予約済み。
ところが雨が止まず、雨雲レーダーを見ても判断に困る空模様。
お店に電話を入れて10時はキャンセル、天気次第で行くと連絡。

降ったり止んだりのハッキリしない天気に業を煮やし12時に出発。
普段なら絶対に走らない、お店まで15分くらいなので何とかなるかと。

テント前にバイクを止めたら、手持ち無沙汰な様子の方々がお出迎え。
この天気ですからね、おそらく私が試乗一人目だったのでは。

代理店ではなくメーカーの人達、鬼ベアリングの制服も着てみえる。
世界のクルマ4台中1台はJTEKT製という、ベアリングの大企業である。
以前からイベント・レース会場で見かけて、気になっていたのです。

試乗車もあるのですが、ホイール交換で試乗できるので早速お願い。
悪天候でも訪れたのは、使っているキシリウム SLで走れるから。
つまり鬼ベアリング仕様で、普段使っていたホイールを試せるという事。
こんなチャンス滅多にありません、買うかどうかは別として(^_^;)

お店で作業してもらう間、JTEKTさんに色々と質問してみました。

何故ロードバイクのベアリングという、小規模マーケットに参入したのか。
委託を受け開発したベアリングで東京オリンピック金メダル、が効いたらしい。
「そこで調子に乗っちゃったわけですね」と、私が聞いたら・・・
「そうなんですよね~」と、何て正直な会社なんだろう(^o^)

鬼ベアリングのスゴさを体験できる装置、社員さんの手作りだそうです。

何せ立ち上げて間もない部門、実績不足で予算も限られているとか。
でもさすが工業系の会社、手作りでもクオリティたっけ~(゚o゚)
左がMAVIC純正で真ん中はセラミックスピード、右が鬼ベアリング。

比較対象にセラミックスピードを持ってくる辺り、リサーチ能力も高そう。
手で回して5分程度経っても、青ラインは回転の落ちが遅い。

モニターでも確認できますが、こういうのプーリーでもよく見ますよね。
ダマされないぞと心の中で思いつつ、準備完了で走り出しました。

漕ぎ出した瞬間コケそうになりました・・・軽すぎる!!

路面はハーフウェット、おまけに小雨が降り続く悪コンディション。
慎重に走り始めましたが、いつものキシリウム SLと感触が違いすぎる。

タイヤも普段と同じGP5000でクリンチャー、全く同じ仕様なのに。
慣れているはずのフィーリングとの違いに、動揺を隠せません。
(こんなの私が知ってるキシリウム SLじゃない)確かによく回る。

試しにトップギアのまま信号スタートしてみた、普通なら重くて遅いはず。
何事もなかったようにスルスルと動き出す、何だか気味が悪いくらい。

近所の公園を周回、路面が濡れているので全力疾走は自粛して。
これはクライマーなら絶対に欲しくなるだろう、バイク全体が軽く感じる。
ヒルクライム嫌いな私でも、ちょっと試してみたくなりました。

どちらかと言えばケイデンス重視で乗るタイプ、かもしれません。
インナーローで走ると、異常なほどの回転の軽さを体感できました。
しかし直線でスピードが乗る速さも、普段より短い気がします。

先月までこの仕様で走っていた見慣れた光景、少し休憩です。

明らかに普段使っていて、今も保管してあるキシリウム SLと相違ない。

見た目にはわからない、こっそりチューニング好きには堪らないかも。

試乗後は印象を聞かれたり、アンケートをお願いされたりと大忙し(^_^;)
やたらノリの良いお姉さんと会話が弾む、楽しいひと時でした。

12万円より安くなったら考えてもイイ、とアンケートに書いたら。
後ろから「でも開発費が・・・開発費が」と細い声で困り顔(^ ^)

地元愛知県の会社(トヨタグループ)、応援したい気持ちは充分あります。

高い理由もそれなり、特許出願中の特殊構造ベアリングみたいだし。
現状、流通量が多いと判断したMAVICをメインに製品をリリースしています。
多種多様なホイールメーカーに、どう対応していくのか聞いてみました。

実はベアリング自体はそれほど多種でもない、なので問題はない。
カップアンドコーンタイプ以外なら、比較的簡単に開発できる。
今はベアリングだけですが、フリーボディの開発も視野に入れているとの事。

ロードバイクの世界では新参ですが、ベアリングは100年の歴史があります。
自信たっぷりにJTEKTの人が仰っていた、これからの展開に期待したい。

生憎の天気で長居できなくて残念でしたが、お世話になりました。

キシリウム SLが鬼ベアリング仕様になる日は来るのか・・・な?(^_^;)
 

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