「美しさ」
真に美しさとはもともとあなたに与えられている輝きのことです。
内面も外面も本来の輝きから表現されたものであるなら、世界に「愛」を広げることになります。
🍀『今日の一言…』
『病を味わう』
病気になってそれがなおって、息災を喜ぶうちにまた病気になって、ともかくも一切病気なしの人生というものは、なかなか望みえない。軽重のちがいはあれ、人はその一生に何回か病の床に臥すのである。
五回の人もあろう。十回の人もあろう。あるいは二十回、三十回の人もあるかもしれない。親の心配に包まれた幼い時の病から、不安と焦燥に悶々とする明け暮れに至るまで、人はいくたびか病の峠を越えてゆく。
だがしかし、人間にとって所詮死は一回。あとにも先にも一回きり。
とすれば、何回病気をしようとも、死につながる病というのも一回きり。あとの何回かは、これもまた人生の一つの試練と観じられようか。
いつの時の病が死につながるのか、それは寿命にまかすとして、こんどの病もまた人生の一つの試練なりと観ずれば、そこにまたおのずから心もひらけ、医薬の効果も、さらにこれがいかされて、回復への道も早まるであろう。
病を味わう心を養いたいのである。そして病を大事に大切に養いたいのである。
『鍬を持って耕しながら、
夢を見る人になろう。』
井深 大