私と彼の密会は続く。

出会って1ヶ月半。
週に二、三回は会ってる。お互い忙しい時は一回の時もあったけど。


東京駅のはじっこで誰にも見つからないように、ひっそりと、激しいキスをして・・・手を繋いで。



「可愛い」
「気持ちいいよ」
「もっとそばへおいで」
「たくさん抱きしめてあげる」



そうは言ってくれるけど



「大好き」
「愛してる」



とは言ってくれないんだね。




「体目当ての性欲処理だけのために付き合っているんじゃない。彼女だ。」



深く考えなければ満足だけど、よく考えると不満で不安だね。




ねぇ、私って貴方のなにかな?
「次、ゆっくり語り合いたい。会話だけじゃなくて、身体全部使って。」



私、どうかしてたのかな。



そう言われても尚、会わないという選択は出来なかった。

どんどん私の気持ちを浸食していく。

私は迷わずに会う約束をした。


数日後に仕事が終わってから待ち合わせて鶯谷へ二人、手を繋いで向かう。


そこではお互いに悦びを感じ、濃厚な、一晩を過ごした。


「始発で帰ることになっても・・・いい?」


答えは決まってる。



きっと私達一時間も寝てない。


疲れきってボロボロの私達は重い身体を引き摺りながら薄暗い外へ向かい、走り始めた山手線へ手を繋いで乗った。


「カミさんとは年に3~4回。自分からは誘わないんだけど向こうから。旦那の仕事だと思ってしてる。正直カミさんには全く欲情しない」



貴方の優しさと取るべきなのかなんなのか・・・。


正直すぎるよ。
オブラートにもつつまなければ隠さない。
嬉しいけど悲しくもなる。

貴方といて嬉しいことと悲しいことっていうのは常に紙一重なんだ、って知った。


これは・・・やっぱり不倫だから・・・だよね。
さっそく会った。今度は漫画喫茶でネットしたり話したり。その後ご飯食べにいったね。


漫画喫茶の会計の時、店員さんに


「アンタ奥さん居るんだろ?こんなところで年の離れた子と何やってんだよ。しっかりしろよ」


って言われてたのを聞いて、心臓を握り潰されそうなくらい苦しかった。



その後、ご飯食べながらゆっくり聞いた。


奥さんのことは嫌いにはならない。
自分が悪いことしてるから。
子どもは可愛い。
でも三行半突き付けられたら仕方ない。


だから私も言った。


家庭を壊すつもりはない。
日曜日だって会いたいって言わない。


この時はこれくらいしか言えなかったし思い付かなかった。


でも、今はすごく苦しい。
天気がすごくいい日曜日、貴方は子どもとサッカー。奥さんは下の子どもと留守番しながらご飯作ってる。

想像付いちゃうから本当に・・・息が止まりそうなくらい苦しい。