晴耕雨読聴(せいこううどくちょう)
朝から台風の影響で断続的に豪雨!
昼過ぎて少し止んできた。
新聞の書評欄で興味を覚えた一冊。
第一章 川の時間 (部分引用)
子どもの頃の私はよく武蔵野の小川の横の道を歩き、走り、立ち止まった。子どもの時間は川の流れのようにつねにゆらいでいて、けっして等速ですすんではいなかった。長い時間が一瞬のういちに過ぎたかと思うとわずかなときを過ごすために、あきあきするほどの長い時間を費やさなければなくなる。
一瞬の輝きをみせた時間と、長く無稽な時間の織り成す時空がそこにはあった。ゆらぎながら流れてゆく川の時間は、自分と等身大の時間を子供達に感じさせて、その精神を安定させる。(中略)
私達はあのゆらぎゆく時間を喪失して、時計の時間に支配されながら生きるようになった。等速ですすむ客観的な時間は、外から私達を支配する権力でもあった。それはあたかも試験の時の時間の動きのように、商品をつくりだしつづける工場の時間のように、そして定年へと向かう時間の動きのように.
哲学者・内山節(うちやま たかし)氏の時間についての考察。
読み始めて数十ページだが面白い。
読聴の聴はこれで
THE SOLO ALUBAM 1985
Sonny Rollins(ts)
ニューヨーク近代美術館でのテナー・サックス一本でのソロ演奏!
(動画音源)→http://youtu.be/_PwVBEcUUzk