正規品セレナーデ? | (有)篠工房

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ここではカメラやオーディオについて危険な活動を紹介していきます。
あまり真剣に見てると戻ってこれなくなるかもしれません。適当に流して見て下さい。
なお、工房主はこのサイトを見て危険な状態に陥っても責任は取りかねます。

本日は当番なんで24時間勤務ですわ。
そんな訳で昨年末に持ち越してしまった仕事でも片付けましょうか…。
あまよくば切った貼ったも…。

さて昨年に出せなかったネタを消化していきましょうか。
まずはコレを。


なんだかお隣さんとこの箱みたいな名前ですね。
って調べたらその通りでした。


いつも通りの長細いモノですわ。


今回はキヤノンのレンズです。


姿から私の大好きな望遠というのが分かりますね。
少々使い込まれた感じが出ております。
このレンズは


セレナー銘や!!
焦点距離は13.5cmで明るさは4ですわ。
キヤノンでもセレナー銘は初期のレンズすよね。
てかお初のセレナーデすわ。


キヤノンのバルナックに取り付けてみましたがなんだか違和感が…??
いや、距離計も動くけど…??コレはLマウントでは無い?


あらら、そういう事か!!
LマウントではなくSマウントの正規品でしたわ。
色々と調べて分かった余談ですが「KOGAKU」と「4」を抜いてググると良からぬ情報も混ざってきますね。
日本人の平均らしい。


キヤノン135mm 3.5との比較です。
3.5の方がレンズが一回り大きいですね。
ほぼ同年に製造されたと思われる同スペックの


ニッコールとの比較です。
セレナーの方が0.5mm程小さなフィルター径ですがニッコールの被せフードは装着出来ませんでした。
ちょっとレンズが汚かったんで


強く念じれば綺麗になりますわ。
やっぱりただただねじ込まれているこの時代は融通が利いて良いですね。
ヘリコイドもカッチカチやったんでちょこっと油を挿してスムーズになりました。
当家にはサンスイのα7しか無いんでしかたなくOM-Dに付けて元旦からちょっくら撮影してみました。


開放にて。
ん?コレって…かなり優秀??
見合うフードがなかったんでキヤノン50mm2.8用の被せフードを採用しております。


絞り8。
ええと…通常この時代のレンズはなんかしら言いたい事が有るんやけど…。
それなら接写してみましょう。


開放。
黄南天ですね。
流石に寄れませんがしっかりと描写しております。


絞り8。
5feetなんで大体1.5mデスね。


開放。
花びら一枚一枚ツァープに描写出来ている…。


絞り8
手ブレしてしまった。
なら無限領域は?


ちょっとピンが甘かった。
最近純粋なオレンジ103系も少なくなってしまったように思います。
ただただ待つのが寒かったんで諦めたんは内緒ですね。

とまあ67年前のレンズとは思えない素晴らしい実力を持っておりました。
個人的な感想としてはニッコールより優秀に思えます。
ただ、フルサイズを利用出来ていないんで周辺の描写力が確認出来ておりません。
取り急ぎバルナックに取り付けて撮影してみなアカンね。
それとも…アカンアカン。
そんなモンで


正規品はまだ2種類だけですね。
そう言えばあのお店に正規品のSマウントカメラが置いてあったな…。
でも高いしあんま考えんとこ!!