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今日ってか昨日か

河合塾の模試監督バイト登録して、かなり久しぶりに自分の浪人時代とそれを取り巻く人たちの事を思い出した。

変人の巣窟ではあったが
その中で


「俺は絶対に東大へ行く」


と豪語していた猫背ガリ股かつギラギラした目をしていたある男を思い出した。
浅黒く割と爽やかな容姿と裏腹に、不思議なくらいの圧倒的存在感と威圧感をもつ強烈な存在だった。

夏には爽やかだったスポーツ刈の頭も冬になると無法地帯のようにボサボサになっていて

ただ変わらないのはKINOKUNIと書かれたTシャツを常に愛用してたこと。

勿論、その男のあだ名はキノクニ。

あの男の、話す時に人差し指を真っ直ぐ上に立ててギラギラした目を見開いて話すスタイルが好きだった。

同時に話終わると腕をくんでニカッと笑った。
明らかに変人。

冴えない毎日で、あの男の「生への」エネルギーは凄まじかった。

サンドイッチを2口で食べた。それだけじゃなくその瞬間に空気が変わるのが分かる。
キノクニの全細胞がサンドイッチに集中していくのが分かる。
まるでそれ以外の全ての動作思考記憶を放棄したくらいの勢いで
この空気感は圧倒的だった。
気持ちいいほどに迷いがない。
そういうことを意識的にか無意識にかやってのけてしまう男で
猫背でサンドイッチにがっつく姿すら手本のように思える。

常にその存在や空気感が何かの正しさを主張しているようだった。

このエネルギーが好きだった。

「すごい食べっぷり‥」
と言うと
口の端にマヨネーズをつけてギラギラした目でニカっと笑っていた。

後で分かった話やけど、ブラジリアン柔術世界2位だとかそうじゃないとかいう噂。

私がサンドイッチの時に垣間見た彼の集中力と空気感の変化を思い出すと不思議と合点が行く。

おまけに話しに無駄がなく簡潔に話が終わる。
それも割と精神論か動作の説明が多い。
「帰る」「知らん」「俺は東大へ行く。(人差し指立てて)」「俺は今から勉強を開始する。」

基本的にこの4つの言葉で彼という人格は出来上がる。

愛想はないが不思議と憎めない。
そんなやつ
キノクニ。

東大目指す人がみんなこんな人ではないやろけど。

この生へのエネルギーが私には堪らなく心地よかった

とにかく浪人時代のことを話し出すと多分ネタはつきない。