「もう、レースでSlippery Bearに乗るのは嫌になってきた。負けてばかりで恥ずかしい・・・」
とKに愚痴る私・・・・
昨日のレースも2位でスタートしたにもかかわらず、やっぱり最下位でゴール。
途中、こちらに優先権があるにもかかわらず、他のディビジョンの大きなヨットになめられて、
(しかも20歳くらいの若造に)「どけっ!!」と無理やり譲らされたり・・・。
同じディビジョンのヨットたちもなんだか私達を子供扱いしているよう・・・。
「もういや!来週から私レースに来ない!」と言うと、
「このヨットはほかのCディビジョンのヨットの中で一番古くて、小さいんだ。セールもボロボロだ
し・・」
「じゃ、なんで負けるってわかってるのに、毎週レースするの?$5の参加費が無駄でしょ!」
「・・・・・・・・I just love sailing・・・・」
笑顔で親指と人差し指で私の口角を上げ、「SMILE!」
と言われ、ハッと気づきました。
そうでした、彼は勝つ、負ける関係なく、ヨットがすきなんです。
セーリングしたいだけなんです。
他のヨットの人達と一緒の時間を過ごしたいだけなんです。
朝の6時半から仕事が始まるのでかなり疲れているにもかかわらず、
お腹がすいていようが、雨が降ろうが関係なく
仕事が終わってシャワーを浴びるまもなくマリーナに来て、すぐにレースに出かける水曜日、
今シーズンは一緒に乗ってくれるクルーがいないので、いつもKと私だけ(私もほとんど来ないので
たいていは一人で参加している)
本当は4人乗らないと操作が難しいんですけどね。
・・・・でここで、私は彼に理解を示したか・・・?ちょっとだけ「NO」である。
「The world fastest indian」(日本名「世界最速のインディアン」)というアンソニーホプキンス主演
の映画をご存知でしょうか。
NZのインバカーギルという南島の南の端にある小さな町に住むおじいちゃん、
ボロンチョのインディアンと言うバイクを引っさげ、アメリカに渡り、あまりのぼろさに皆に笑われなが
らもレースに参加し、世界記録をだしたという実話ムービー。
弘法、筆を選ばずともいうしね。(Kが弘法であることを信じて・・)
やっぱり、勝ちたいっすよぉぉ
日本へのヨットレース旅行も、今、Kの金銭面での問題で、一旦、白紙状態になっており、
かなりがっくりきている私であります・・・・