ってまた馬に会いに行きました。
いつもと違いなにやらばたばたしていて、
知らない男の人が2,3人真剣な顔でレズリーさんと話してい
ました。
レズリーさんに挨拶したとたん、
「レッスン中の子供達を隣の家に連れて行って、ギニーピッグ
(モルモット)の赤ちゃんを見せてあげて」と頼まれました。
「???」と思いながら、子供達と一緒に隣の家へ。
一緒にいたほかのお母さんに「何?なに?」と聞くと、
言いにくそうに「レースのこと・・・」と。
レースとは雌馬で、私とジャスミンがレッスンに通いだした時
から
前足首を痛めていた馬です。「捻挫」と聞いていたのですが、
約3週間経っても一向によくならずにいつもつらそうにホップ
しながら歩いていたり、よくゴロンと寝転がっていました。ど
うやら骨折していたそう。
知らない男の人たちというのは獣医さんたちでした。
「今からプットダウン(安楽死)するから・・・子供達に見せ
たくないのだからお隣でしばらくギニーピッグと遊んで
て・・・」ということだったのです。
ひえ~・・・・・・こんな急に・・・
馬初心者の私はやっぱ大きい馬はまだ怖く、足の悪いレースは
私にとって、唯一安心して触れる大きい馬だったのです。
(急に走ったり暴れたりしないから)
私にも懐いてくれて(陰でニンジンとかこっそりあげたりした
から?)
ついこのまえ「ヘイ、レース、足が治ったら私を乗せておく
れ」
って話しかけたところだったのに・・・
足を故障した馬は生きてても辛いだけ・・・・
どうやらコトが済んで、獣医さんたちが帰ったときはもう暗く
なっていました。
レースは馬小屋の裏に横たわってカバーが掛けられていました。
レズリーさんももちろん辛いだろうけど、他の馬のケアと
レッスンの子供達の保護者の方達の対応などでバタバタしてい
たので、「明日の朝また来る」と言い残して私は家路につきま
した。
ジャスミンも誰かに聞いてわかっていたようで「レースは死ん
だの?」と車の中で聞いてきました。
「足を骨折した馬は生きられないからプットダウンしなきゃい
けないの」
「ママ、プットダウンって何?」
「プットダウンってのは・・・・」
結局は殺すってことだもんな・・・・説明するのが怖くなって
きて、何も言えなくなってしまった・・・
あの純粋なレースの瞳を思い出したら今にも涙が出てきてしま
いそう。さよならレース