「予備試験には2ケタ、司法試験には1ケタで合格」された「(元)受験生」さんによる、司法試験合格前(Before)と合格後(After)のコメントを紹介していきます。
「これから司法試験直前期になりますが、司法試験で1ケタ取るような、結果から見れば巷で優秀層などと嘯かれるような人間でも、司法試験の前ではあんなボロボロの状態だというのを知ってもらいたい」というのが「元受験生」さんのお気持ちです。
私も、司法試験・予備短答の直前期(人によっても異なりますが)に迷い・不安・焦り等を感じている方に、「超上位合格者だって迷い・不安・焦り等を感じていたんだよ~」と伝えたい!(o^-')b
(元)受験生さんに最初にいただいたコメントは、以下のとおりでした(記事「2018年合格目標『4A基礎講座』(民法)のテキストです!」のコメント№1)。
「今年ローを修了し,初めて司法試験を受ける受験生です。
残り40日になって勉強方法に迷いが生じてしまいました。
模試や答練を受け,自分は知らないけど,百選やメジャーな演習書には書いてあるといった論点を失点してしまいます。
特に,民事系では何も書けない,ひねり出したが明後日の方向という設問が複数発生し,周りには「それ百選に載ってるやつだよ」と言われ,マズイなあと。
これがきっかけで残り40日,何をすべきかわからなくなってきてしまいました。
具体的には,これからはインプットの時間を増やし,百選や演習書を読み込み,みんなが知っていることは最低限頭に入れる勉強をすべきかどうか迷っています。みんなが知っている事項で失点するのが恐いです。
そうするとバーターで司法試験の過去問や,今までやってきた旧試の過去問をこなすアウトプットの時間がなくなってしまいます。
まだまだ司法試験の過去問を潰しきれた感覚はなく,過去問演習をする必要性は強く感じています。
しかし,過去問は1問あたり最低でも30分~1時間かかってしまい,同様の問題の出題蓋然性を考えるとまだ出題されていない分野の知識のインプットに時間を割いたほうが今年の試験に向けては効率が良いとも感じています。
まとまらないのですが,何かアドバイスを頂けましたら幸いです。
参考までにこれまでの勉強を書かせていただきます。
これまでアウトプットは旧司法試験の過去問を中心に演習し(大体6週程度,多い科目で10周程度),インプットは,入門講座でもらったテキストをメインに据え,短答やローの授業で出たところについて百選をチラ見し(解説の熟読,複数回の読み直しはせず),定評のある演習書を一周した程度です。ですので,最近の判例等の知識は欠如しています。
司法試験の過去問については直近7年分は3回(苦手科目は4回ほど),他は1~2回ほど,やってきました。(うちフル起案1回(苦手科目は2回ほど))
手前味噌ですが,予備試験にはそこそこ上位で合格しています。しかし,司法試験は予備試験と比べて求められる知識のレベルも,受験生のレベルもだいぶ上であると感じています。有り体に言えば,予備試験は旧試の延長だから旧試の演習で対応できたけど,司法試験はそうはいかない,という感覚です。」
このコメントに対する私の返信(同記事のコメント№2)は、以下のとおりです(できれば(元)受験生さんのコメントだけにしたかったのですが、互いのコメントを前提にしたやりとりが続くので、蛇足ながら)。
“ん~まず、たくさん質問返しをさせてください。
その「自分は知らないけど,百選やメジャーな演習書には書いてあるといった論点を失点」しまうという「模試や答練」は、これまで一所懸命にくり返し解いてきた新旧司法論文過去問と似ている感じがしましたか?
また、「それ百選に載ってるやつだよ」と言う「周り」の人は、どんな勉強をしているのでしょうか?
その「周り」の人の実力・実績はどのくらいでしょうか?その「周り」の人の「レベル」が「だいぶ上である」だけではないのでしょうか?
新司論文過去問の合格ラインギリギリの再現答案を見たりはしてますか?それを見た上でも、「司法試験は予備試験と比べて求められる知識のレベルも,受験生のレベルもだいぶ上であると感じています」か?もしそうであれば、具体的に、司法論文過去問のある1問を選んで、どの「知識のレベル」が「予備試験と比べて…だいぶ上であると感じて」いるのか、教えてください。”
記事「司法試験超上位合格のBeforeその2」につづく!(^O^)/