「合格までに必要な学習時間は何時間位みておくべきでしょうか(先生の講義を受講する時間を除き自分で問題を解くなど学習する時間)。」
というコメントをいただきました。

記事「手を広げる? 」に挙げた優先順位の2~6がこなせる時間…という回答が、最も誠実な回答になるかと思います。
優先順位2・3は1問当たりにかかる時間やくり返す度の成長具合、優先順位4は「不安」、優先順位5は4Aを使いながら伸びた能力、優先順位6は一般教養といった、個人差のある要素によって変動するからです。

…まあでも、目安が欲しいんですよね。上記記事の優先順位2~6に沿って、予備試験合格に必要な学習につき、多めに見積もったモデルケースを
示します。あくまで目安・モデルケースだにすぎず、個人差でこれよりか短くも長くもなりうることにご注意ください。


2.新司・予備試験の全短答過去問(一般教養科目を含む)を、くり返しくり返しくり返し解いて完璧にする。
→記事『
「潰す」とは?~実践編
の方法に沿ったモデルケースで計算。
 1周目:1問当たり10分×1856問(309時間)、全問の2割正答
 2周目:1問当たり9分×1485問(223時間)、全問の4割正答
 3周目:1問当たり8分×1114問(149時間)、全問の6割正答
 4周目:1問当たり7分×742問(87時間)、全問の8割正答
 5周目:1問当たり6分×371問(37時間)、100%正答!
805時間
+短答本試験直前期に再び一気に完璧にする時間(個人差が大きいので不明だが、最初に100%正答するよりかなり短時間でできるはず)

※実際には、全科目1856問を一気に周回するのではなく、科目ごと(民法はそれでも問題数が多いので分野ごとでもOK)に周回する。

※一般教養科目の短答過去問を全問くり返し解く人はほとんどいないだろう(∵40問中20問選択式)が、多めに見積もる見地から、全問くり返し解く設定にした。

3.4A論文解法パターン講義で扱った問題と予備試験の全論文過去問(法律実務基礎科目・一般教養科目を含む)をくり返しくり返しくり返し解いて完璧にする。
(1)2015年合格目標の4A論文解法パターン講義で扱った・扱う問題  (予備論文過去問以外)
→(答案構成15分+答案例等と照合30分)×169問×3~5回

 =380~634時間
(2)予備試験全論文過去問
→(答案構成20分+答案例・再現答案等と照合40分)

 ×(10問×4年+サンプル3問=43問)×3~5回

 =129~215時間

 
4.上記3をやって、答案が書けるか「不安」なものについては、制限時間内に答案をくり返しくり返しくり返し書いて完璧にする。
→個人差が大きいので時間不明

5.法律実務基礎科目については、上記3の前に、一定の対策が必要になるかも。
→『4A超速実務基礎講義』:3時間×6回=18時間
 +『新問題研究 要件事実』(法曹会)の反復演習10時間くらい?

6.一般教養科目については、対策が不要な人が多いですが、必要な人もいます。
→個人差が大きいので時間不明



合計:1342~1682時間

+2:短答本試験直前期に短答過去問を再び完璧にする時間

   (最初に100%正答するよりかなり短時間でできるはず)

+4・6


…『4A基礎講座』以外の講座の場合、さらに、

・講義自体の(予習・)復習をさせられる

・解くべき問題数が増える

はずなので、もっと時間がかかります。

その上、講義時間も『4A基礎講座』よりだいぶ多いはず。