ある事項を記憶するかどうかを、どう判断するか。
僕は「本試験当日に自分が合格点を取るために、これを記憶する必要があるかどうか」というのを、基本的な判断基準にしていました。

「刑訴の任意同行の規範」という事項をこれにあてはめます。

○論文「本試験」での「合格点」=相対評価の判断資料(客観面)
①論文過去問には、1回も出てない。
②直前答練は、現段階では資料なし。
③択一過去問も当然ない。(新試プレ・サンプルの択一を資料にする手もある。)
④予備校問題では、頻出。
⇒出題可能性は低いが、出たら書ける人が多いだろう。

○「本試験当日に自分が合格点を取るために、これを記憶する必要があるかどうか」(主観面)
①任意同行がらみの問題の答案を、一度書いた経験がある。
②そのとき、問題文の事情・あてはめから逆算して、だいたい規範を立てることができた。
③一度やった問題の問題文はほぼ覚えている、という自分の記憶特性からすると、その経験的な記憶があれば、論文本試験当日に同じことができるだろう。
⇒あえて記憶の時間をとる必要はない。

実際にはこんなに厳密に考えたりはしてませんが、感覚を説明するために細かくやると、以上のような感じです。
一般化すると、
・客観面(敵)と主観面(自分の戦力)に分けて考える
・客観面は、相対評価の判断資料から考える
・主観面は、本試験当日の自分をイメージしつつ、自分の経験値・アウトプット能力・記憶特性などから考える
ということになるかなあ。
主観面という、人によって変わってくる部分がからむので、いまいち一般化・定式化しにくいです。

大嫌いな記憶を最小限にするために、自分の経験値・アウトプット能力を高める。
最小限必要な記憶も、自分の記憶特性に合った形でやり、負担を最小限にする。
…という怠け者思想が、端的に現れてますよね。笑
自分の嫌なことをやるより、好きなことをやった方が効率がいいという確信が根底にあります。