ベランダへ出て洗濯物を取り入れようとしていた時、鷺っぽい鳥が翼を広げて頭上を通り過ぎた。その時、大きな声でギーと鳴いた。まるで私を呼んだような気がした。笹五位かもしれない。「おーい」と返事をしたのだが一瞬の出来事で、胸がドキドキ、ワクワクした。

確かに交信できたと思った。嬉しかった。何度も思い出していた。長い足を揃えて、翼はグライダーのように開いたまま、スイーと通り過ぎた。

 

 今朝も公園で大きな鳥が翼をユッサユッサ動かして頭上を飛んで行った。昨日の鳥とは違う。腹が白く羽は黒かった。足が比較的短い。声はかけてくれなかった。私は「おーい」声をあげて手を振った。太極拳の友はちっと呆れて私を見ていたようだ。

   飛ぶ鳥に手を振る今朝の私かな  風子