息子の同級生のお母さんで、
いわゆる教育ママがいます。
(私の周りに教育ママは、いっぱいいるんだけども。
たぶん日本中にいっぱいいると思うけど)
息子の同級生には、
年の離れたお兄ちゃんがいて、
今年大学院を卒業して、
就職してる頃でした。
お兄ちゃんは、
一浪して、
地方のそんなに偏差値高くない国立大学に行ったのですが、
どうしてもやりたい勉強ができる学科が、
京大とその大学にしかなくて、
京大は無理だったから、そこにしたのよ。
なんて、聞いてもいないのに誰彼構わず話していました。
そして、そのまま院に進むと、
また誰彼構わず、
自慢していました。
先日学校行事で久しぶりに会ったので、
お兄ちゃん元気にしてる?
と聞いてみたら、
うーん、と言って間を置いて、
実は、
院を卒業した後、
就職したらしいけど、
就職先も、
引っ越しした先の住所も教えてくれなくて、
辛うじてラインだけが通じる状態なのよ。
親と連絡とりたくないみたい。
ちょっと子育て間違っちゃったかもしれない。
と寂しそうに言いました。
あああ。
やっぱりなと思いました。
こういう子育てしていると、
子どもは親を嫌いになるだろうなというが傍から見ていても、
わかっていました。
わかっていないのは本人だけで。
よくあるおうちです。
幼少期から熱心に習い事や塾に通わせ、
パッと見お勉強も運動もできる子だったけど、
いつも親はさりげなく自慢していて、
東大目指してるとか言ってて、
希望する高校に行ったけど、
そこでうまくいかず、
親が希望する偏差値帯の大学には入れず浪人。
辛うじて国立大学に合格し、
なんとか親子とも納得して受験を終わらせたけど、
もう子どもは親の希望に沿って生きていくことに疲れてしまったのだと思う。
今度は、親が納得するレベルの就職先でないことに
あれこれ言われ、
とりあえず院に進んでみたものの、
やっぱり親が納得するレベルの就職はできなくて、
最後は縁を切るという。
子どもに縁を切られてでも、
自分の思うように子どもを育てたいのだろうか。
私をはじめ、私の周りにたくさんいるのです。
彼女は、
親子仲良く楽しく子育てすればよかったと、
悔やんでいました。
もし子どもが幼少期に戻れるなら、
優秀な子に育てようとか一切思わずに、
楽しいだけで子育てすればよかったと。
私は、今、そうしている。
子どもがいい点を取ればめっちゃうれしいけど、
100点をとるようにとか、
1位をとるようにとかは言ったことはない。
学校の課題に真面目に取り組んでいたら、
それだけを誉めています。
学校のプリントに、
夏休みは○時間勉強しようと書いてあったら、
それだけやろうね。と言っています。
他の子より少しでも多くやって、
少しでも優秀になんて思ってるうちはどこも、
大体ひどい親子喧嘩をしてますね。
親子喧嘩しないで中学受験を終えた家など一軒もないでしょうね。
そういえばそのお兄ちゃんは、
中学生の反抗期には、
親に殴りかかったことが何度かあったと言っていました。
親を殴る子に育っても、
まだ考えを改めなかったんだな。
改めるきかっけは何度もあったのに。
何度もSOSを出してたのに。