阿闍梨さまの料理番【読了】 | あっちょんの洞穴ブログ

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『阿闍梨さまの料理番』 鳥居本 幸代

 

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比叡山延暦寺は天台宗総本山。
そんな仏教のてっぺんで

阿闍梨さんは何食べてはるんか気になりません?

精進料理といわれたら
不殺生戒と、ニンニクやネギがダメとか

ふわっと理解はしているけども
誰かに (例えば外国人とか) 精進料理のことを教えられるような知識はないし
ヴィーガンや健康志向らへんの趣旨とはどう違うのか
謎に包まれたジャンルです。

精進料理とは
献立のために食材を準備するのではなく
与えられた食材からどのような料理ができるのかを考えるものといえます。
著者の鳥居本氏から、まえがきで先制パンチを喰らう。

あー もう 日々パパっと料理を作るための食材探しだよぉ (;^_^A
いやいや、みんなそうじゃない? 汗をかきかきページをさっとめくると
期待してたほどレシピがなくて、ほぼ文章で構成されてるしーーー
難しい内容? 一瞬、そっ閉じそうになりましたがw

精進料理で使われる食材ごとに
その理や歴史が分かりやすく書かれていて
仏教の精神と文化の繋がりがサラっと説明されているので

披露する機会もないでしょうが、豆知識が増えた!

『与えられた食材からどのような料理ができるのか』
この難解なミッションもお寺の小僧さんたちは
創意工夫に溢れた調理法で、いろんな料理へと展開されるそうです。

 

しかし不許入葷酒山門の縛りが一般人にはキツイ。
でも、これがなければ精進の意味がないんだよなー

家庭で毎日の食事に取り入れるって難しいかもですが
必要以上にある調味料や
食材でパンパンの冷凍室を見直すきっかけになるかも、と思いました。