みよしです。
 

 

注)いもむしのお話です。
虫が嫌いな方はご自衛ください






パートナーから無農薬の
自家製ブロッコリーをもらった。
一晩冷蔵庫で寝かせた翌日。
ぷりぷりの瑞々しいブロッコリーを
いざ実食! しようと流水で洗ったら、
三角コーナーの中に何者かが鎮座している。


エメラルドグリーンの宝石のような、
綺麗で透明感のあるいもむしが二匹。
ミノムシの幼虫かな? と思わしき、
枯葉色のいもむしが一匹。

冷蔵庫の冷気に耐え忍び、流水でいきなり
住処から振り落とされた彼らは、
何が起きているのかわからない様子。
 
まるまる肥えていて、殺すのも
ちょっとしのびない。


そこでブロッコリーに派生した葉をちぎり
プラスチックごみに出すつもりだった
透明な空き箱に空気穴をあけ、
いもむし三匹と共に放り込んだ。

一夜限りのペット爆誕。



ブロッコリーはとっても美味しく
いただきましたもぐもぐ




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翌朝。空き箱を見ると、
三匹は元気に葉を食い散らかし、
めっっっちゃうんこしてた。

いもむしのうんこなんか
じっくり見たことない。
こんな小さい身体なのに、
こんなにうんこすんの!? ってくらい
大量に排出してた、びっくり。


プラスチックの箱の中に居なければ、
彼らが食べて出したうんこは土に還る。
土にいる微生物はそれを栄養に変えて、
土から生える植物を元気にする。



生きるってただそれだけのこと。

食べて出して寝て起きて食べて出して……
を繰り返す。それだけのこと。

循環している。
それだけのこと。



それだけのことなのに、人間になると、
なんでこんなに難しいと感じるんだろう?


空き箱の中の彼らを見ながら
そんなことを思った。


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夕方。
緑の多いところに、三匹を
彼らが排出したうんこごと解放してきた。


成虫になれるかなれないかは運だけど、
循環の中に戻れますように。