今日は、ずっと悩み続けていた

母との親子問題があるきっかけで

心がすーっと軽くなった話をします。

 

 

私の母はいわゆる「不思議ちゃん」。

雲を念じて消せると信じている魔女です。

 

お知らせも色々受け取る人で、

夢の中でうなされているようで

実際に大声で叫んで目が覚めるのだとか。

 

 

絵が上手で、植物を育てるのが好きな

かわいい小さなおばあちゃんなのですが、

私にとってはものすごい厄介な存在です。

 

 

小さな頃から、私は母のサポート役でした。

なんか・・・何かと手助けが必要な人なんですよ(笑)

 

 

父にいつも怒鳴られたり、殴られたりしていたのも

私が守らなくちゃと思った理由かもしれません。

 

 

悪意はないけれど、頑固で、

周りの(特に私の)話を全く聞きませんし、

話すことは自分の話ばかり。

 

私が話している話題を聞かず、自分の話に

平気で変えてしまうんですね。

 

 

私の気持ちは伝えても全く理解できず、

説明をしても、全くわからないというふうで

「そうなの?」と答えます。

 

 

昔から「お前はできるから」と

面倒臭いことは私に押し付けることが

当たり前なのに、その自覚もない。

 

 

思い出しただけでも、イラっとしてしまいます。

 

 

母には娘に感謝を伝えるものではない、

人は褒めるものではないという信念が

あるみたいなんです。

 

当然、褒められたこともありません。

 

 

「お前は喜んでやってくれているのでしょう?

 

してくれて、ありがたいとは思っているのよ。

でもそれはいちいち伝えることじゃないし、

 

やりたくないなら、しなければいいじゃない」。

 

 

「お前は、小さな頃から、

(お年玉で人からもらった)お金を

使っていいというから、ありがたいと思って使うと

すぐに気が変わって、やっぱり返してというでしょ」。

 

 

してもらって嬉しいなら、その気持ちを私に返してほしい

と、私が思うことは間違いなんでしょうか?

 

 

あまり堂々というので、私の方がおかしいのかと

私が人に何かするのは自分がおせっかいだからで、

喜んでもらいたいと思うのは、おこがましいことなのだと

いつからか思うようになっていました。

 

 

 

家は自営業なので、母も一緒に仕事をしているのですが、

母は自分の体調に合わせて、食べない時もあります。

それで、声掛けをするのですが、

「ご飯できたよ!」と伝えても、食べたい時であっても

すぐ食べないんですよね。

 

 

母の目の前で私の夫が食べ始めているのに、

自分がしたいことをしていてやめない。

 

完全に冷めるまでどこかへ行ってしまって、

戻ってこない時もあります。

 

 

・・・。

すごく腹が立ちます。

 

 

そんな日々がずっと続いていて、

私の気持ちを伝えても伝わらず、

やはり、私がおかしいのか?と

自分の感情もわからなくなってきました。

 

 

 

でも、この話、母は悪くなかったんです。

 

 

 

最近になって、かかりつけのお医者さんに

私が出された薬が飲めないことや眠れないことを

相談すると心療内科の紹介状を書いてくれました。

 

 

それではじめて、

自分が「ADHD」だと発達障害の診断をしてもらって、

「そうじゃないかな」が、「そうだ」とはっきりしたことで

「ADHD」に向き合った結果、

 

私が悩んでいる問題行動の多くは私の脳の働きのせいだと

理解ができました。

 

 

そして、発達障害を調べていくうちに

『ASD』に辿り着いて、母もそうなのだとわかりました。

 

「アスペルガー」という言葉を知っていても、

自分がそうではないので、気にもしなかったんですよね。

 

ASDにはいくつかのタイプがあること。

その中の1つに母は驚くくらい、当てはまりました。

 

 

さらに知り合いのカウンセラーの先生に相談をすると

そのタイプは察することができないので、

「ご飯できた」では伝わらないというのです。

 

「ご飯ができたから、今すぐ、食べて」まで言わなくては、

自分が食べるものだとわからない。

 

 

これは私には、衝撃でした。

 

 

今までの色々な母との会話も、不思議そうに

「そうなの?」と返事をされてきたことを

思い出しました。

 

 

そして、演技やふりではなく、

本当にわからないんだ、と思うに至り、

「それじゃ、仕方がないよね」って私の考え方が

変わりました。

 

 

 

自分がADHDでできないこと、苦手なことがあって

自信を責めてもできないものはできないのだと

諦めがついたからかもしれません。

 

タイミングが良かったこともあるでしょう。

 

 

「なんだ」

そんな軽い気持ちが私の真ん中にふわって入ってきて、

それまで澱のように体中に詰まっていた

「私の気持ちをわかってほしい」が

消えた瞬間でした。

 

 

 

その後、母は相変わらずマイペースですが、

昨日は腸活によいという米麹やいろんなものを納豆に混ぜる

「納豆麹(麹納豆)」を作って、味見をしてもらったところ、

「美味しい、ご飯をたくさん食べられる」と

嬉しそうにしていました

 

 

えぐみのあるものが好きな母が、

私の作ったものを美味しいというのは珍しいのですが、

そもそも母の作る料理は野菜のごった煮が多いので

そういうごちゃ混ぜなのが好きなんでしょう。

 

 

お裾分けをしましたが、

レシピもプリントアウトして持って帰ったので

相当気に入ったようです。

 

 

発達障害だと思うとショックな出来事なのかもしれませんが、

そうだと分かることで、問題が解決することもあり、

対処法も考えられます。

 

 

実際には、私の気持ちが変わっただけ、かもしれませんが

母への「わかって」という気持ちを手放せたのは

とても大きな出来事でした。

 

 

とはいえ、イライラはすることはあるのですが(笑)