日本人は一般的に「がんばる」ことが大好きです。

 

「がんばろう!日本」というスローガンや、スポーツ選手への応援メッセージなど

とかく、「がんばれ!」を使います。

 

私も、がんばることが美徳だと思って、ずっとがんばってきました。

 

でもね。

その「がんばる」は間違っていました。

 

無理をして、がんばってしまったことが、私の大失敗の原因にもなりました。

 

がんばり「すぎた」。

 

人間、無理をして頑張り続けると、体も心も壊れてしまいます。

休養や睡眠はとても大切です。

 

 

みなさんは、無理をして、がんばってしまっていませんか?

今日は、なぜ、「がんばることが間違っているのか」の話をしたいと思います。

 

 

 

私が、最初に、「がんばる」に対して違和感を感じたのは、20年ほど前のことです。

友人にあいさつ程度の気持ちで「がんばってね」と使ったところ、

「こんなにがんばっているのに、もうがんばれない」と言われ、自分の至らなさに

衝撃を受けました。

 

また、尊敬する人に「仕事は「がんばる」ではなく、本当は「丁寧にやる」なんだよね」と

聞いて、その時は、その意味がわからなかったのです。

 

 

人は、自分が好きなことは、がんばらなくてもやります。

スマホを見たり、漫画を読んだり、ご飯を食べたりするのに、努力をしませんよね?

 

絵を描くこと、スポーツ少年、自分ができないことをしている人に対して

がんばっているように見えますが、あれは、好きだから一所懸命になれるんですよね。

楽しんでやっているうちはいいけれど、上手くなりたいとがんばりすぎると

全く楽しくなくなってしまいます。

 

好きなことをするために努力するということはとても大切なことですが、

楽しんでやれないことを、無理してやると、どこかでひずみがでるんですよね。

 

けがをしたり、病気になったり、ミスをしたり、そういうことがありませんか?

 

私は自分の人生で、「私ががんばらないと家族がバラバラになる」と怖れて、無理をして

夜中までがんばって働いて、呼吸ができなくなり入院したりもしました。

 

一番の失敗だと思うことは、家業で「私が」と頑張ってしまったために、夫と揉め、

その後十年も恨まれ続けることになったことです。

 

無理して頑張らずに、私が諦めていたら、また別の方向をふたりで考えたでしょう。

でも、諦めてはいけない、がんばらなくてはいけない、という思い込みが

無理して頑張る道をえらんでしまったんですね。

 

がんばったところで、バラバラになる時はなります。

そして、なってもいいんですよね。

 

子ども達は、自分たちの力で生活できるようになって、家を出ていきました。

とても、喜ぶべきことです。必要な時には顔を見せてくれます。

 

がんばっている時は、なぜかそういうことがわからなかった。

何も見えなくなってしまっていて、

暗闇を必死に一人きりで頑張って、意地をはって、無理をしていた。

 

つらいのに、がんばるしかなかった。

 

そういう色々、見えない状態から、抜け出すことができたのは、

今いる環境のおかげで、仲間がいる場所にいて

ひとりでは気づけなかったなぁって思います。

 

がんばらないでいい。

やりたいことをやっていい。

そういうことを、全部教えてもらいました。

 

そんなことも、知らなかったんです。

 

 

お仕事も、ただ、がんばるのではなく、

楽しみながらやる。

心を込めて、丁寧にやる。

 

 

今なら、わかります。

 

毎日、難題にもぶつかりますが、自分がどうなりたいかという希望を胸に

すると、大変なことも楽しくなるんですよね。

 

 

私は頑張ることをやめました。

やりたいことをやるようになりました。

毎日、好きなだけ、PCに向かっています。

 

 

今まで、気をまわして、当たり前のようにしていたことはやめました。

 

 

結果、私に甘えて、働かなかった母が動くようになりました。

夫がご飯を作ってくれるようになりました。

 

中古で買って、持て余していた自動調理器のホットクックを

毎日、活用してくれています。

男の人はホットクックと相性が良いようです。

 

 

2年前は、毎日怒鳴られ、頭から水をかけられていた夫婦関係でした。

変わるものです。

 

 

もし、あなたが、今、とても、がんばっているとしたら、

つらい思いを抱えているとしたら、

 

無理しすぎていないか、

ひとりで「諦めたらダメだ」と思い込んでいないか、

立ち止まってみてください。

 

無理な努力を諦めてみたら、そこは終わりではなく、

新しいスタートだったりします。

 

自分の人生を振り返って、何が好きだったか、楽しいことは何だったのか

思い出して、挑戦すると、笑顔で取り組むことができます。

 

それは、大変な時はあっても、

努力をすることがあっても、

けして、無理じゃない。

 

自分がしたくて、楽しくて、やることだから。

がんばらなくても、やってしまう。

 

そういうことを楽しんでやりましょう。

 

料理が好きな夫の作った、おでんの大根がうますぎて、

がんばるのをやめてよかったなぁと思ったので

書いてみました。