おはようございます。



いつも有線放送が鳴り響き賑やかだったご主人様の会社。



沢山の牛さん達に聞かせる為、クラシックや演歌、日によってはポップスも流れていました。



いつの間にか鳴らなくなり、今は静まりかえっています。



昨日から会社に缶詰め状態だった従業員は帰宅できるようになりました。



ここまできたら会社に留まっていても疲労が増すだけだと、外出をしない事を条件に帰宅が許されました。



周辺の農場もみんな感染してしまいました。



それでも石灰を撒き、消毒液を撒き、牛さんの世話を頑張っています。



社長さんの奥さんは川南町の病院で看護師さんをしています。



今月に入り病院に泊まり込み家には帰ってません。



初めは農場にウィルスを持ち込まない為でしたが、発生後は拡散しない為に変わり、今でも帰宅できないまま。



後継者である息子さんは第二牧場を1人で守っています。



家族がバラバラです。。。



殺処分対象が15万頭を越えました。



ウィルス増殖力が強い豚さんから処分するみたいなので牛さんの処分は後回しになるみたいです。



まだ健康な牛さん達は数日間でも延命できた、でも感染してしまった牛さん達は早く苦しみから解放してやりたいというジレンマ。



収入がないまま、諸経費が嵩む日々。
餌代だけで月4000万近く掛かるそうです。



社長さんから電話がきました。



「ごめんな…。本当に申し訳ない…。」



泣かれました。



社長さんのせいなんかじゃないのに…。
一番辛いのは社長さんなのに…。



みんな身も心もボロボロです。



早く解放して欲しい。。。